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2018.11.25

コースセッティング担当・中野晶の大会総括

<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>

LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)最終日

 解説ツアーが終わり、すぐさま18番へ。大混戦の勝負を見届けた。ホールアウトした各選手は満足感が浮かび、同時にやり切ったという表情だ。関係者の多くがセッティングの妙を評価する。では、担当した本人はどう見ているのだろう。「開幕前日の夜から、当日の朝まで降った雨が、おもしろい展開を演出してくれました」という。そして、「ぺヒギョンさんが、2イーグルという、ロケットスタートも混戦の一因をつくりあげたと思います。離されてなるものか-というように、選手の目の色が変わってきました。パーではダメ。バーディーをとらなければ、勝負にはならない。ベテランから若手まで、ペさんがフロントランナーになって、いい方向へ、いい刺激、いい形になった」と総括。

 一方、初の公式戦の大舞台を演出という大仕事を終えた感想はどうか。「自分のもっているセッティングの技術は100%以上、出したと自負していました。でも、今はもっとできたことがあったのではないかと思っています。そういった意味で、もっと私の技術を磨いていかなければなりません。選手との駆け引きですね。大いにやりがいがある」とほほ笑んだ。

 さらに、混戦を制し、今季公式戦3勝と史上初の偉業を達成した申ジエについて、「ショットの種類が多彩。ひとつで勝負していない。伸び盛りの若手には見本のような存在でしょう。打った。入りましたではない。申さんのスタイルはプロセスがすごいと思う。キャディーさんへ頼るところは頼っても、最後は自分自身が強い気持ちで運命に立ち向かっていました。1打の執念。存分に拝見しました」。史上に残る大混戦の舞台裏、おわかりいただけましたか。

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