2018.12.6
原英莉花 首位発進も『ハナをへし折られた』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
『LPGA新人戦 加賀電子カップ』(賞金総額1,000万円、優勝賞金180万円)が12月6日、千葉県長生郡長南町・グレートアイランド倶楽部(6,513ヤード/パー72)で開幕した。前日までの小春日和とは一転し、朝から冷たい雨の1日。大混戦となった。首位タイは1アンダーの原英莉花、河本結。イーブンパー、3位タイでジャンジェナリン、菅沼菜々、三ヶ島かな、エイミー・コガが追う。
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出場した21人が、首をひねりながらホールアウトしてきた。首位に立った原英莉花も同様で、「1アンダーでトップ。意外でした。プレー中は、トップ5にも入っていないのでは…。そんな感じです。でも、よく考えてみたら、出場選手が少なかった。私が良かったわけではありませんね」と歯切れがいまひとつだ。
落とし穴は、パー3の12番だった。第1打が左バンカーへ。そこから2メートルに寄せたが、よもやの3パットでダブルボギーとしてしまう。「雨が強く降っていた。パーパットを強めに打ち、ボールがカップに蹴られて加速して、また2メールが残ってしまうとは予想外です」といい、続ける。「コースはあまり得意とはいえません。ティーグラウンドで、アドレスがしっくりこないことがある。狭く感じることがあります。ライナーで狙っていきたいと思って、うまく曲線を描きにくいわけですよ」。
さらに、言葉を添えた。「スタート前、3アンダーが目標でした。特に17番は苦手意識が強いから、そこまでにスコアを伸ばして−という作戦でしたけど、途中でハナをへし折られた。それほど、調子がいいといえるほどはありませんけど、これから調整すれば修正可能です」。ちなみに、鬼門の17番もボギーだった。
ということで、このまま苦手意識を払しょくできずに終わるわけにはいかない。最終日へ向け、「一生に一度の試合です。楽しみつつも、シード選手としてのプライドをもってプレーをしたい」と気合を込めた。これにはわけがある。前日の取材。2020年東京オリンピックを質問すると、「もちろん意識しています。出場したい。ただ、そのためには2019年、賞金女王になるぐらいの成績が必要。私は挑戦します」と宣言した。オフを前に、スイッチ・オン。志は高い。
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