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2019.1.24

ベスト・オブ・ゲッティ イメージズ ④

<Photo:Masterpress/Getty Images>

 ハッと身を乗り出すような20カットでした。ゲッティイメージズ アジア スポーツエディター・谷岡桂さんが1万5000枚近い、膨大なファイルから厳選したアートなワンショットは今回が最終回です。

 【フジサンケイレディスクラシック最終日=16番・勝みなみ】

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

《白波と松。まるで錦絵を見るかのような日本ならではのワンカットです。海岸線の岩や、奥のフェアウェイなど、コースの難しさがわかる。さらに、勝プロの第1打のボールが写っていることも見逃せない。よーく見てくださいね。これがカメラマンのこだわりです》


 【フジサンケイレディスクラシック第2日=18番・豊永志帆】

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

《カメラマンがしっかりとコースマネジメントを行うのは、選手の皆さんと同じです。さまざまな位置から光線などの角度を計算し、イメージをふくらませる。このワンショットは日没前、最後の光をたくみに取り込んだ。バンカーの砂に光が当たり、その粒がボールを取り巻く。自然がつくった偶然のように思われがちだが、ち密な計算がグッドショットへ命を吹き込む》


 【ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ第2日=12番・松森彩夏】

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

《非現実の世界をつくりだしているのは、バンカー内に林立したヤシの木。さらに、白砂に写し出された光と影のコントラストが見事だ。こういうカットは、日本ではなかなかみたことがない。バンカーの約100メートル後方で待っていた、カメラマンの努力が報われた一瞬》


 【ヤマハレディースオープン葛城第2日=18番・渡邉彩香】

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

《あきらめない。選手もカメラマンも。この時、渡邉プロは予選突破の可能性はなかった。しかし、歴代チャンピオンの心意気で果敢に2オンへ挑んだ。しかし、ボールはグリーンサイドのバンカーに。夕暮れが迫り、ピントが甘くなることを覚悟で半ば、賭けたワンショットだった。砂の上がり方がすごくいい。自然光も絶妙》


 【日本女子オープン第2日=16番・イボミ】

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

《陰と陽。互いが存在して己が成り立つという考え方だ。秋の日差しが松林から伸びてくる。フェアウェイのアンジュレーションを活かし、上下左右が対称になるのは、きわめて珍しい。プロカメラマンといえども、クライアントからのリクエストに応えなければならない。このワンショット、さりげない自己主張だ》              =おわり

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