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2019.4.5

驚異の24パット 金澤志奈、首位へ浮上

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2019年LPGAツアー第5戦『ヤマハレディースオープン葛城』(賞金総額1億円 優勝賞金1,800万円)大会第2日が4月5日、静岡県袋井市・葛城ゴルフ倶楽部山名コース(6,564ヤード/パー72)で行われた。首位は通算2アンダーの穴井詩、金澤志奈。1打差の通算1アンダー、3位タイは林菜乃子、大山志保、鈴木愛など6人がつけている。(天候:晴れ 気温:19.3℃ 風速:6.8m/s)

 結局はパッティングに行きつく。パット・イズ・マネーはゴルフの鉄則であることを、この日の金澤志奈が示した。18番、3メートルのバーディーパットが決まる。終わりよければ、首位へ浮上のシーンだ。

 「きょうはツラかった。耐えて、耐えて、この結果です。ひとつでもスコアを伸ばしたいと思った。最後のホール、バーディーがとれて良かったです。本当に、本当にうれしかった」と笑みを浮かべる。前日とは一転。アイアンショットの精度がいまひとつだった。何しろ、パーオンが6回だけ。ただ、アプローチとパッティングが救世主となった。今オフのベトナム合宿で、申ジエに学ぶ。元世界女王の技が難コースでさえた。24パットは驚異的だ。

 「2メートルぐらいのパーセーブが何度もあり、見事に決まった。パッティングに救われたと思います。対照的に、アイアンショットがはずかしいぐらい。グリーンへ乗らなかった」と控えめに語っている。1パットのパーセーブが8回も。スリリングな1日は、精神面でも大きな成長となったことだろう。

 「ラウンド中、順位は気にしていません。そういえば、スコアボードをそれほど見る機会がなかったです。プレーに集中した。きょうは、アイアンショットのタイミングが合わなかった気がします。加えて、ピンポジションがかなり難しい。第1日と比較し、きょうはコースが、ものすごく難しく感じた」と説明する。

 今季のQTランキングは52位。出場できる試合は限定される。当然、チャンスは生かさなければならない。「4日間は長いです。たくさん食べて、いい睡眠をとる」。ちなみに、これも申がよく口にする言葉。ただし、「よく、かんで」を加えなかったのはご愛敬というものか。

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