2019.4.19
驚異の24パット 大西葵、変幻自在の妙
<Photo:Masterpress/Getty Images>
KKT杯バンテリンレディスオープン 熊本空港カントリークラブ(熊本県)第1日
13番から、イライラを吹き飛ばすような快進撃がスタートした。中でも、大西葵の第1日、ハイライトといえば16番だろう。10メートルのバーディーパットは、2カップ切れるスライスライン。見事に決めた。この日は、6バーディー、2ボギーをマーク。68は今季のベストスコアだ。
「すごくうれしい。60台のスコアは、今年初めてです。プライベートのラウンドでは、たくさん出ますけど、試合になると、うーん…。ショットはずっといい感じだから、ストレスが溜まりますね」。まさに、パット・イズ・マネーである。ここまで6試合へ出場。予選通過が1度だけだ。不調の原因は、パッティング。
「思うようなストロークができない。いろいろと試している。実は前週から、ブライソン・デシャンボーのように、アームロックにした。もう、これが最後のつもりでいたら、ようやく−です」と説明した。さらに、「いつも、36パットぐらいだけど、きょうは24パット」。あくまで想像だが、それはもう、つらい日々を送ってきたことだろう。
打てる手はすべて。そのチャレンジスピリットがようやく、結果をもたらす。とはいえ、残りは2日間ある。「きょうが良くても、気合を入れた時は、だいたいダメ。自然体で行きましょう」。変幻自在のパッティングに、あすも注目したい。
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