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2019.4.20

チャンス到来 大西葵、再び

<Photo:Masterpress/Getty Images>

 2019年LPGAツアー第7戦『KKT杯バンテリンレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会第2日が4月20日、熊本県菊陽町・熊本空港カントリークラブ(6,428ヤード/パー72)で行われた。首位は通算6アンダーの大西葵、イソルラ。1打差の通算5アンダーで李知姫、酒井美紀が続く。さらに通算4アンダーの原英莉花、東浩子が最終日の逆転を狙う。(天候:晴れ 気温:22.6℃ 風速:2.4m/s)

 忍耐の時。ついに、2度目のチャンスが訪れた。大西葵が2015年NOBUTA GROUP マスターズGCレディース最終日以来の優勝争いへ挑む。ムービングデーを3バーディー、1ボギーの内容。3度のピンチも難なく乗り切った。「1Wは結構、曲がったところもある。林へ2、3回入った。しかし、運が良かったと思います。すべてショットができたわけですから」と話している。特に17番、6Iで木の間からの第2打はお見事。最終18番のバーディーにつながったといえるだろう。

 「ハイスコアのトーナメントは、自分に合っていないというか、嫌いです。葛城のように、耐えるコースが好き。グリーンへオンをさせて、2パットを重ねるような展開がいいですね。毎ホール、バーディーを狙うところはあんまり…」。申し訳なさそうにつぶやく。ということで、今大会へ賭ける意気込みが伝わってきた。

 「15年は20歳。(李)知姫さん、(イ)ボミさんと最終日の最終組です。でも、驚くぐらい緊張をしなかった、ということを思い出した。緊張しすぎるのもいけないけど、少しは緊張したほうがいいのかもしれませんね。あの時、ダメだったから」と振り返る。この日は3バーディー、1ボギーの内容。以前と、何が違うのか-の質問に、「気持ちです。ひとつのボギーで…。ダメですね。ヘタクソなくせに」。自身へ活を入れるかのごとくつぶやいた。

 そして、続けた。「シーズンの開幕前、優勝がしたい。最低でも、賞金シードをとるなど、それなりの目標を立てていた。でも、シーズンがスタートすると、パッティングなどがうまくいかない。投げ出したわけではないけど、どうにでもなれという気持ちにもなった。しかし、今はここまできたら優勝をしたいと思うけど、やれることをしっかりやろうと思っている」と真情を語っている。

 葵といえば、連想するのは徳川家康。耐え忍んで天下統一を果たした。滅びる原因は、自らの内にある-という名言を残していることを加えておきたい。チャンスは必ずある。

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