スタイヤーノ　勇気と希望の首位発進

　2019年LPGAステップ・アップ・ツアー第8戦『ユピテル・静岡新聞SBSレディース』（賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円）が6月21日、静岡県御前崎市の静岡カントリー浜岡コース（6,424ヤード、パー72）で開幕した。大会第1日は、昨年のプロテストに合格したスタイヤーノ梨々菜が、5アンダーで単独トップに立った。1打差の4アンダー、2位タイには、藤田光里、ハンスンジ、スパマス・サンチャンの3人が続いている。
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　3週間の忍耐がスコアに表れた。ｽﾀｲﾔｰﾉ梨々菜が大変身。ノーボギーのラウンドでニュースタイルを構築してみせた。「アイアンショットがとてもいい。チャンスをたくさんつくることができた」という。スタートから、ピン手前3メートルのバーディーを決め、笑顔がこぼれる。3番では、2オンに成功。イーグルは逃したものの、楽々とバーディーを奪う。さらに5、7番では2メートルをきっちりと。前半を32で折り返した。

　ところが後半、チャンスはつくったものの、パッティングがいまひとつ。「14番。下りの2メートルのパーパットが決まった。とても大きかったです」としぶとさを発揮する。すぐさま、16番でバーディーをとり、これまでとの違いをアピールした。「最終ホール、ピン奥2メートルのバーディーパットを外したけど、ノーボギーは大きい。アイアンショットの精度があがったから、ボギーはあまり打ちません」と説明する。

　さて、どんな変化があったのだろう。2週前の日医工女子オープンから、アイアンのシャフトをスチールからカーボンへスイッチ。「カーボンシャフトを使ったのは、小学生以来です。シャフトの変更って、私にとっては勇気が必要だった。だけど、周囲をみると意外に使っている選手が多い。シャフトが軽量になった分、ラフから振り抜きがいい。ロングアイアンだって振りやすい。使い始めて3週目で、しっくりきました。衣替えの6月1日は、私のカーボン記念日です」とインタビューも弾む。

　ちなみに、大会ボード前でのポーズは、台湾の数字で67を表現。「シェーユーリンに教えてもらった。私、イタリアのハーフだから、これを見たらみんなにウケるやろなぁ」と、謎ときで締めくくる。第2日は、どんなポーズが飛び出すか。このサービス精神、無限大である。