2019.7.11
イーグル奪取 イボミ復活のワンショット
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ニッポンハムレディスクラシック 桂ゴルフ倶楽部(北海道)第1日
目を見開き、口までパックリとあける。イボミが驚いたのは、15番(パー4)のひとコマ。残り120ヤードの第2打をラフから放つ。数秒後、その1打がカップへ吸い込まれた。今季初のイーグル達成に歓喜。同組の笠りつ子、濱田茉優が祝福をおくる。素晴らしいシーンだった。「48度か、52度で打つか、二者択一。でも、洋芝のラフは抵抗が強い。だから、48度にした。もし、カップへ入らなければ、グリーンの奥までボールが転がってしまうかなぁという感じです」。
復調の手応えは、気持ちまで強くした。「練習ラウンドでは、コースがとても難しかったです。その印象が強く、試合で緊張しなければいいなぁ、と思っていた。だから、きょうは集中することに専念。集中して、とにかく自信をもって、ショットをしたら、このスコアです。楽しかったというより、心から良かったと感じました」と心の底から、安どのため息をつく。コースが人を育てるとはよくいわれることだが、今回は難コースが復活をサポートしたわけである。
イーグル奪取は、2016年LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ第2日の15番以来。2年半ぶりのビッグニュースだ。「朝から、ショットの感触がとてもいい。バーディーチャンスで、しっかりパッティングが決まった。でも、まだ喜んではいられない。きょうはこれで終わり。また、あすからは新しい1日がスタートする。今は試行錯誤を続け、ようやくみつけた自分のスイングを体へ覚えさせるだけです」。最終9番も1メートルにつけるナイスショットでバーディーフィニッシュする。
1イーグル、4バーディー、1ボギーの内容は、上昇のサイン。誰もが信じて疑わない。
(メディア管理部・森谷 清)
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