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2019.7.13

首位の河本結 母のうしろ姿で一変

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 LPGAツアー第19戦『ニッポンハムレディスクラシック』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会第3日が7月13日、北海道苫小牧市・桂ゴルフ倶楽部(6,602ヤード/パー72)で行われた。通算11アンダーの首位タイで岡山絵里、河本結。1打差の3位タイ、通算10アンダーはジョンジェウン、稲見萌寧、テレサ・ルー、S.ランクンがつける大混戦となった。また、復活を目指すイボミは通算9アンダー、7位から逆転にかける。(天候:曇り 気温:18.3℃ 風速:5.3 m/s)

 母は強し。首位で最終日を迎える河本結へ、活を入れたのは母・美由紀さんの後ろ姿だった。スコアカードを眺めれば、7バーディー、5ボギーと出入りの激しい内容。「OKバーディーで1日をスタートしたというのに、2番でパーパットを外したら、ボギー列車に…。きょうは、内容があまりに激しすぎて、めちゃくちゃ疲れた。3連続ボギーの時は、いったい、どうなるのだろう、と予想がつかない状況です」。

 ところが、4番終了後、美由紀さんが目に入る。「背中で、まだ諦めるのは早い-といわれているよう。うまくリセットできました」と浮上の要因を話している。ただし、勝負はそれほど甘くはない。悪い流れが、またしても…。パー3の5番でもピンチを迎える。左から7ヤードというロケーション。ショートサイドからアプローチを寄せることは至難の業だ。

 しかし、58度から放ったロブショットは、カラーでワンクッション。30センチにピタリと寄せた。前日に続き、またもアプローチの妙。ギャラリーから歓声が上がる。「あそこから気持ちが落ち着いて、ペースを取り戻した」という。最悪を想定して、最善の準備をしていた。ロブショットは、難度が高いリスキーな技。勝負のかかった局面で、いとも簡単にやってのけたのは、練習の賜物である。

 あすは、今シーズン4度目の最終日、最終組。「大事なことは、ピンチをしっかり切り抜け、チャンスが来たらものにする。流れに身を任せて行きます。おそらく、それができた選手が優勝するでしょう。私は精一杯のプレーをするだけですね」と淡々と話した。

 公式会見が終わり、練習へ向かう途中、何やら不安そうな表情を浮かべ、ソッと耳打ちされた。「ピアスを片方、なくしてしまった。以前、ホールインワンの記念で、母からプレゼントされた大事なものです」。写真のピアスをコースで発見された方、恐れ入りますがLPGAまでご一報ください。

(メディア管理部・森谷 清)

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