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2011.11.6

ミズノクラシック 最終日

上田桃子がプレーオフを制し、涙の米ツアー優勝
 
 全米女子プロゴルフ協会公式戦『ミズノクラシック』(賞金総額120万ドル、優勝賞金18万ドル)の最終日が三重県志摩市の近鉄賢島カンツリークラブ(6,506Yards/Par72)で行われた。

 天候:曇り、気温:21.5℃、風速:0.9m。朝方降った雨も次第に止み、穏やかな天気となった最終日。優勝争いは単独首位でスタートした上田桃子と、この日7つスコアを伸ばした中国のフォンシャンシャンによるプレーオフに持ち込まれ、3ホール目でバーディーを決めた上田が2007年の今大会以来となる米ツアー優勝を飾った。1打差の3位にはチェナヨン(韓国)。3打差の4位タイにはカトリオナ・マシュー(英国)とテレサ・ルー(台湾)が入った。

 米ツアーのメンバーとなって4年、ついに悲願の米ツアー優勝を果たした上田。これまでは「きれいなゴルフをしようとしていて、技術も伴ってきて、自分はもっと出来ると思っていました。だから無謀にチャレンジしたり…」と思わぬミスをして自滅してしまう場面がみられ、成績も振るわなかった。あまりの不振に『もうやめていい?』と母に相談した事もあった。母から帰ってきた言葉は『やめてもいいけど、やめないでつま先だけで立っているだけでも。逃げないことは大事』。この言葉に奮起した上田は、再び米ツアーに挑んだ。「ミスショットをしてからでも、バーディーチャンスにつけることが出来ました」と経験を積む毎に意識は変わり、今週はプレー中に笑顔をみせる場面も多く見られた。「泥臭くても、最後にパットを入れればいい」。きれいなゴルフを目指していた頃とは一変し、ミスを前向きに捉えるようになった。

 そして歓喜の瞬間。「(優勝を決めた)最後のパットは頭が真っ白になりました。もうストロークとか関係なく、最後は気持ちだろうと。プレーオフの1ホール目で(2mのパットが)外れた時は、自分から運が逃げたのかなって思いました。いつもならそこで気持ちが切れてしまうところだけど、今日は我慢できました」と優勝を決める大事な場面でも気持ちが動じることは無かった。
「普段からの心掛けが、今日のプレーに繋がりました。あそこで諦めていたら、ダメだと思ったし、もし結果がダメでも最後までやり切ることが大事だと思いました」。試練を乗り越え、見事に復活を果たした上田。「自分の腕を海外で試したい気持ちは強いです。ヤニ・ツェンも強いし、藍ちゃんが5勝したのを見たとき、『あの景色を私も見たい』と思いました」と今後も米ツアーを主戦場に、さらなる高みを目指す。

フォンシャンシャン (2位:-16)
「今日は本当に自分の最善を尽くすことができましたが、パットに運がなかったですね。(正規のラウンドの18番で上田選手がバーディーパットを外した時の心境は?)私自身、プレーオフが初めてだったので、まだ私にも優勝のチャンスはあるんだと思えました。(プレーオフで上田選手がバーディーパットを決めた時は?)優勝できなかった事は残念ですが、素直に優勝を祝福したいし、今週は彼女の週でしたね。2007年にも上田選手はここでUSツアー優勝を果たしているし、この2勝目も祝福したいです」。

チェナヨン(3位:-15)
「本当に完璧なゴルフでした。パット数が25だったので、調子が良かったです。全部カップに入っていくのがわかりました。自信を持って打てていましたね。だから9つもバーディーが取れたのだと思います。(3日間を振り返って?)毎日調子が上がってきました。初日は3アンダー、2日目は4アンダー、今日は8アンダーと完璧なゴルフができました。米ツアーは残り2試合残っているので、練習を積んで、いい調子でプレーできればいいと思います」。

カトリオナ・マシュー (4位タイ:-13)
「途中、首位に立ちましたけど、自分のゴルフをしようとだけ思ったので気にならなかったです。後半、パットの調子を維持できなかったのは残念ですが、全体的にまとまったゴルフはできたと思います。納得のいくゴルフだったと思います」。

横峯さくら (6位タイ:-12)
「後半が…。17番と18番でボギーを打ってしまいました。15番までは優勝争いにも加われていたと思います。自分自身にプラスになっていますが、まだまだ足りないところがあるということですね。(残り3試合ですが、そこで1勝を?)はい。メンタル的な部分でもあと3試合が楽しみです」。

ステーシー・ルイス (6位タイ:-12)
「ノーボギーでしたし、全体的には良かったです。(3日間ノーボギーですが?)望んでいた結果ではありませんでしたが、最終日は良かったので来週に向けて良いフィニッシュになりました。(一年ぶりの日本の試合は?)日本は好きな国のひとつなので、来られて嬉しかったです。日本のギャラリーはゴルフのことを良く知っているので、良いショットの時に声をかけてくれて、有難いし、プレーしていても楽しかったです」。

ミナ・ハリガエ (6位タイ:-12)
「全体的には良かったのですが、緊張してしまいました。初日、2日目ほどの完璧なゴルフじゃなかったです。(米ツアーのベストフィニッシュ?)嬉しいし、今週は良くできたと思います。今日はもう少しスコアを伸ばせれば良かったのですが、最近は最終日に調子を崩していたので自信につながります」。

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