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2019.9.5

申ジエ 1.8ミリがVを分ける 

 LPGAツアー27戦『ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)が9月6日、茨城県常陸大宮市・GOLF5カントリーサニーフィールド(6,380ヤード/パー72)で開幕する。5日はプロ・アマトーナメントが行われた。

 百戦錬磨の達人が、まるで少女のように目を輝かせ、クラブハウス内に飾られたジャック・ニクラウスのゴルフクラブを見つめていた。「シャープな形状でかっこういい。感覚でプレーしていることがわかります。私のあこがれの人です。今回は、ニクラウスさんが設計したコース。チャレンジできることを光栄に思います」とスッと背筋を伸ばしている。

 右手痛の持病があり、決して万全な状態ではない。ただ、そんなことはひとことも口にしない。「私には経験がある。故障があってもベストプレーをすることを、新たなチャレンジと思えばいい」。サラリと言ってのけた。賞金ランキングは1位。他でもパーセーブ率、リカバリー率、パー3、パー5の平均スコア、決勝ラウンドの平均スコアなど、1位が強さの秘密を裏付ける。

 ところが、当の申によれば、やはり気になるのは平均パット数なのだ。3位と上々のランキングでも、優勝のカギを握るのはやはりパッティングである。8月に出場した3試合、すべてトップ5のフィニッシュでも、良しとするわけにはいかないのだ。きょうのパッティンググリーンで、意外な集中力とテクニックの鍛錬を行っていた。500円硬貨を2枚重ねて、上の1枚だけをストロークする練習だ。「フォロースルーを低く出すことを意識している。リズムが速くなると、ヘッドが先に上がってしまう。空振りです。リズムのチェックにもちょうどいい」。連日、30分以上、繰り返している。硬貨の厚さは、わずかに1.8ミリ。匠の技を間近で披露していただいた。

 「このコースは飛距離の正確性が求められる。私のプレースタイルが活かせると感じています。また、今年出場した試合でもっともラフが深い。フェアウェイキープが大事です」といい、「ディフェンディングチャンピオンだから、自分に期待します」と、連覇へ自信をみなぎらせている。

(メディア管理部・中山 亜子)

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