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2012.9.8

日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 3日目

有村智恵が単独首位を守り、公式戦制覇に王手

 LPGA公式戦第3戦『第45回 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』の大会3日目が滋賀県甲賀市のタラオカントリークラブ 西コース(6,670Yards,Par72)で開催された。

 天候:曇り、気温:26.9℃、風速:4.2m。サスペンデッド再開前後の朝方こそ雨が降ったものの、比較的穏やかな天候で行われた3日目。単独首位からスタートした有村智恵は、この日も安定したショットでスコアを伸ばし、4バーディー・1ボギーの69をマーク。通算13アンダーとして2位との差を3打に広げ、公式戦初制覇に王手をかけた。通算10アンダーの2位には吉田弓美子、通算6アンダーの3位タイには下村真由美、大江香織、金ナリ(キムナリ・韓国)の3選手が続いている。

 単独首位からスタートした有村は、4番、12番でバーディーを奪うなど、この日もショットが好調。同組の吉田との差を着実に広げていったが、16番パー5で試練が訪れた。ティーショットをミスし深いラフに入れると、セカンドショットは出すだけ。サードショットはピンまで187ヤードを残し、目の前には大木がそびえ立っていた。「高さが出てしまうと木に当たるので、低くカット目に打とうと思いました。右のラフやバンカーでもいいし、そのあと勝負と思っていたんですけど…」というショットは想定していた以上に左に出てグリーン手前でバウンドし、池に一直線。辛うじてボールは池に入らなかったが、ボールはラテラルウォーターハザード内の岩肌に止まった。ボールは岩肌から10cmのラフ。「迷いましたけど、キャディーさんに“クラブのヒールが入らないので、無理したら流れが悪くなる”と言われて。滅多に強く言わないキャディーさんだったので、潔くドロップを選択しました」と池の処置を選択し、1罰打。その後のアプローチをきっちりと寄せボギーでこのホールをしのいだが、ここを吉田がバーディーとし1打差に詰め寄られた。それでも「ボギーで抑えられたことで次につながりました」という有村は、続く17番パー3でピン横2mにつけるショットでバーディーを奪うと、最終18番パー4では13mのバーディーパットをねじ込み、連続バーディー。再びその差を広げ、単独首位で3日目を終えた。

 「うまく流れを切り替えることができました。吉田さんも私もほとんどパーオンしていましたし、大江さんも良いプレーで、みんなで盛り立てられたと思います。吉田さんが打つと決めてからの潔さ、ピンをデッドに攻める姿勢を見て、私も攻めることができました」とこの日を振り返った。2位の吉田とは3打差。悲願の公式戦制覇を目前に控えたが「3打差はほとんど無いようなもの。このコースはスコアを伸ばさなきゃいけないというプレッシャーと、耐えなきゃいけないプレッシャーと両方なので、差は考えてないですし、誰よりもいいゴルフをして、いい形で終わらせたいです」と自分のスタイルを貫いて、運命の最終日に臨む。

 そして首位に1打差の2位からスタートした吉田弓美子。「朝はギャラリーの多さで戸惑いました。最初の4ホールくらいは緊張しすぎて、自分でも何をやっているか分からないくらいでした」と1番、3番でボギーが先行する苦しいスタート。それでも「5番ホールを歩いている時に、リズムが悪い事に気づいて、キャディーさんに“ここからはいつもどおりやります!”と言いました。それでリズムを取り戻して、バーディーが取れましね」と悪い流れを断ち切ることに成功。その後は有村に必死に追いすがり、3打差の優勝圏内で3日目を終えた。「パーオンはほとんどしていましたけど、正直ショットは20点くらい。ここではポイントで攻めていかないといけないので、苦しかったです。それでもこうして有村さんと、大ギャラリーの中で今日プレーできた事は良かったです。これが最終日だったら悔いが残るし、3日目で良かったです。優勝となると、有村さんも強い想いがあると思うので、近づくのは難しいと思いますけど、一打でも追いかけて、少しでもプレッシャーというかいい試合をできたらと思います」と最後の最後まで諦めない。

下村真由美 (3位タイ:-6)
「(今日は)アプローチとパターがすごく良かったです。ついてバーディーチャンスをしっかり入れたという感じですね。(パーセーブは?)1メートルくらいに寄ったのをしっかり入れられたので、ボギーが1個で済んだのかな。久しぶりにこんなセッティングで4アンダーという良いスコアが出たので自信になりました。(明日は)ド緊張すると思いますが、自分に負けないように頑張りたいです」。

大江香織 (3位タイ:-6)
「今日は朝からのサスペで3時半に起きて、そのあと、昼過ぎのスタートだったので、疲れましたが、その中では良くできました。後半からはバテバテで息をするのも辛かったです。最初は緊張しましたが、すぐに大丈夫になりました。(先輩有村プロと同期の吉田プロと回って)目標としている2人なので、最終組で一緒に回れて良かったです。メジャーは難しいので、明日はオーバーパーにならないように、アンダーで回れるように頑張ります」。

金ナリ (3位タイ:-6)
「今日は前半からバーディーチャンスがいっぱいありましたが、パッティングが入らなくて…。ショットが良かったのでバーディーチャンスはたくさんあったけど、パッティングで全部ショートしちゃいました。明日はパッティングの距離感をよく考えて頑張ります」。

笠りつ子 (6位:-5)
「(今日は)良い感じできましたが、後半の2つのボギーが悔しいので、明日はそのボギーをパーにしていきたいです。11番は3パットのボギーで、14番はセカンドを右ラフにやっちゃって、アプローチを寄せきれずのボギーでした。(最終日は?)明日は一つでも上にいきたいし、追いつけるというか、優勝争いに加われるように自分のゴルフをしたいです。(調子が)すごく良くなってきているので、一打一打、常に向上心をもっていきたいです」。

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