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2012.9.9

日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 最終日

有村智恵、女子プロゴルファー日本一の称号に輝く

 LPGA公式戦第3戦『第45回 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』の大会最終日が、滋賀県甲賀市のタラオカントリークラブ 西コース(6,670Yards,Par72)で行われた。

 天候:晴れ、気温:29.1℃、風速:2.7m。晴空の下で行われた最終日。優勝争いは前日首位の有村智恵、2位の吉田弓美子、そしてこの日猛チャージをかけた朴仁妃(パクインビ・韓国)の3名に絞られたが、有村智恵が粘り強いプレーで後続の追撃を振り切り、通算13アンダーで悲願の公式戦初優勝。ツアー通算13勝目を飾った。1打差の2位に朴仁妃、2打差の3位には吉田弓美子が入った。

 手に汗握る大熱戦となった最終日。首位の有村智恵と同じ最終組の吉田弓美子が、スタートホールから連続バーディーでプレッシャーをかけると、8番ホールで有村がボギーとし、3打あったリードは1打差に。後半に入ると吉田が10番、11番で連続ボギーとし、その差は再び広がったが、今度は最終組の2つ前を回る朴仁妃が猛然とチャージをかける。朴は14番から5連続バーディーで有村と1打差でホールアウト。「18番グリーンまで朴さんがそんな上位にいるのは気づかなかった」という有村だが、その後もパーを重ね、最終18番パー4は2オン2パットのパーでフィニッシュ。接戦を制し、悲願の公式戦初優勝を飾った。

 「やっと今、実感が湧いてきたというか、勝ったんだなと、ホッとした気持ちと4日間厳しい戦いが終わった開放感とで、とにかく幸せです」と欲しかった4日間競技のタイトル、そして選手権というビッグタイトルを手にした有村智恵。「この4日間は思い出せないくらい、その場その場で出し尽くしました。メジャーの最終日、最終組の最終ホールでギャラリーの方がこんなにたくさん来てくださっていて、この光景を心に刻んでおきたい、見ておきたいと思いました」と優勝の瞬間を目に焼き付けた。「去年のこの大会は手首の怪我で欠場して、目の前が真っ暗というか、私のゴルフ人生もここで終わるのかなと考えたこともありました。今年に入って“今しかできないことをやろう”と前向きになれて、試合を休んでいる時は色んな人と会ったり、他のスポーツを見たり、自分と同じような経験をしている選手の話を聞いたりしました。最初はがむしゃらに行動していましたが、トレーナーさんと相談しながら徐々に練習していき、少しずつ前向きになれました。こうしてメジャーを取れて実感は無いですが、4日間の大会で勝てたことは今までの勝利より自信になりました」と苦労の末に果たした悲願の公式戦初優勝。この優勝で賞金ランキングも3位に浮上し、トップの全美貞とは約2,000万円差。「まだまだ遠い額ではありますけど、不可能ではない数字なので、来年に向けて進んでくためにもそこは頑張りたいです」と賞金女王も視野に入れ、ツアー終盤戦に突き進む。


朴仁妃 (2位:-12)
「(5連続バーディーフィニッシュ)今週は昨日までパッティングの調子が良くなかったけど、やっと最終日の最後に5連続バーディーが取れたし、来週につながると思います。今日はトップとの差が大きかったので、優勝ということを意識せず気持ち的にラクにプレーできました。(1打差でホールアウトしたが)有村さんが落ちてくることはないと思ったので、優勝という気持ちはなかったです。3日間パッティングが入らなかったのは悔しいけど、最後に5連続バーディーが取れたし、今日は最高の一日でした」。

吉田弓美子 (3位:-11)
「本音を言うと、悔しいです…。でも一生懸命やったので、よく頑張ったと思います。(昨日はメチャクチャ緊張したと言っていたが、今日は?)今日は全然。いい緊張感でしたし、ギャラリーの声援も励みになって、たくさんの方々に声をかけてもらったので嬉しかったです。(今日の有村選手を見て)強いなと思いました。私が入れれば入れ返してくるし、強い意志を感じました。彼女のように私も勝負強くなりたいと思いました。お互い良い刺激をしながら回れたと思います。(プロテストに合格した)ゆかりのあるコースだから頑張れたのはあるけど、これを励みにして、もっと上で戦える強い選手になりたい。有村さんや服部(真夕)さんとか、同世代の強い選手たちが(ツアーを)引っ張っているので、早く追いつけるように頑張りたいと思います」。

笠りつ子 (4位タイ:-8)
「最後のバーディーは155ヤードのセカンドショットを7番アイアンで打って、4メートルのスライスラインのバーディーパットでした。上位は一打一打が大きいし、一つでも上に行きたかったので、優勝争いには加われなかったけど最後いい形で終われました。このタフな中で調子も上がってきたし、来週につながるゴルフができました。今週いい感じの流れでできたので、このまま調子を上げていければ自分のものになると思います」。

金田久美子 (4位タイ:-8)
「予選ギリギリで通過して、ここまで順位を上げられたのは満足だけど、ただ、一日一日を考えると悔しい気持ちはあるので…。今週はパットがイマイチ入らなくて、10回打ったら9回入るような、2、3メートルの短いのも外してました。(今回の賞金で来季のシードは安全圏に)今年は前半に腰を痛めたり、1ヶ月予選を通らなかったりもしたので、早めにシードを取りたかったのでよかったです。今回で多少の自信がついたので、これからは予選2日間気にせず、初日からガンガンいくゴルフをしたいです」。

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