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2013.5.9

ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 1日目

Saiki vs サイキ

今季のメジャー第1戦『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』が、5月9日、茨城県、つくばみらい市の茨城ゴルフ倶楽部(6,669ヤード・パー72)で開幕した。第1日、4アンダーで首位に立ったのは、藤田幸希、柳簫然(ユソヨン・韓国)の2人。1打差の3位タイには佐伯三貴、原江里菜、フェービー・ヤオ(台湾)、福田真未。 (天候:晴れ、気温:22.4℃、風速:2.8メートル)

名前がサイキ。姓がサイキ。2人のサイキが好スタートを切った。藤田幸希の見どころは、すぐに訪れる。5メートルのバーディーパットを決めると、続く4番はチップイン。5、6番も、それぞれ1メートルを沈めて4連続バーディーの離れ業を、多くのギャラリーの前で披露した。前半は、9番でも2メートルのバーディーで折り返した。ところが、体調とプレーの調子が比例しないのが、ゴルフの奥深さ、不思議な一面だ。

「風邪で体調は最悪でした。薬が効いているうちは良かった。でも、終盤で…」。インに入っても、14番で5メートルと見事なバーディーを。ひとり旅のムードだったが、好事魔多しのたとえ通り、スンナリとはいかない。16番の第2打をミスすると、流れが変わる。16、17とボギーを叩いた。そうはいっても、「きょうはすごく良かった。明日の貯金ができました」という。きっかけをつかんだのは、7日のプロアマ戦の前夜祭。控室で一緒だった佐伯にゴルフの悩みを打ち明けた。開幕戦からショットはいいのだが、パッティングが決まらない。「どうして、あんなにパッティングが上手なのか、どうしても聞きたかった。ショットよりもパッティングとアプローチの練習に比重を置いた方がいい、と教えてくれました」。

さらには、2戦連続でツアー優勝を飾っている余裕からだろうか。今大会のポイントまで、リップサービスを。 「2メートルが勝負」とのひとことが、耳に残った。「2メートルのパッティング練習を繰り返して、きょうも2メートルを意識したら、よく入りました」。同時に、体調が悪くても工夫すれば、スコアにつながることを学んだのは、まさに聞く力の賜物だった。


対照的に、佐伯三貴はスタートの10番でピンチに襲われる。第1打、2打目がいずれもバンカーにつかまった。パーパットも6メートル。ところが、パッティングの名手は、これをねじ込む。「おかげで、流れが良かった。きょうは、パッティングに助けられました」。続く11番で1.5メートル、6番アイアンを選択した15番ホールでは、グリーン手前から3メートルを決めている。インに入って、2番ではボギーとするが、3番では9メートル、4番でも5メートルと、圧巻の連続バーディー。「いい距離が結構、入ってくれました」と言葉を弾ませた。

聞く力が存在するなら、教える力もある。前夜祭の控室のエピソードを聞かれると、「突然、相談があるといわれたので、子どもができたのか(笑)と思いました」と前置きして、「私は何もいっていません。パッティングが良くなったのなら、それは彼女の実力でしょう」と首位の藤田をたたえた。とはいうものの、佐伯のパッティングには、勝者のヒントが数多く隠されているのは事実。先週のサイバーエージェントレディスで約2年ぶりのツアー優勝を飾った横峯も同じような話をしている。

「全員がライバルだから、最後の最後はいわない。でも、聞かれたら答えます。私も先輩方からいろいろと教えていただきましたから…。自分の名前を出してもらえることで、それに見合ったプレーをしていかなくてはなりません。光栄ですよ。でも、みんな私に包んでほしいなぁ」。 ちなみに、2メートルのパッティングは、すべてに通じるという。「正確に打てれば5メートルの距離が短く感じるし、たとえオーバーしても、返しが入れられます」。パット・イズ・マネーの格言は、メジャーでこそ威力を発揮する。2人のサイキがそれを証明した。


柳簫然 (1位タイ:-4)
「久々の日本で時差ボケがある。6番でナイスパーセーブがあって、その流れで連続バーディーが来ました」。

原江里菜 (3位タイ:-3)
「グリーンが速い。手前から攻めることをテーマにして、それが実行できたことが良いスコアにつながりました」。

アンソンジュ (36位タイ:+1)
「3連覇がかかるプレッシャーで昨日は、気持ちが高ぶって眠ることができなかった。きょうはゆっくり休んで、あすは楽しみながら回ります」。

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