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2019.11.28

古江彩佳 赤が好き-4戦目の進化を見た

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)第1日

 プロ転向4戦目。古江彩佳が5バーディー、2ボギーの69をマークし、好スタートを切った。「楽しくプレーできたと思います」。雨、強い風が吹いていた。しかし、初出場とはいえ、緊張などまったく感じさせないほど。1番、10メートルのバーディートライは、「ピンへ寄せればいい」と気楽にストロークを心がけた。ところが、しっかりとカップイン。続く、2番も、ピン奥から6メートルの下りの難しいラインを沈め、連続バーディーとする。

 「高麗グリーンはプロへ転向して、もちろん初めて。試合では高校3年の沖縄以来、久しぶりです」という。淡々としたプレースタイルは変わらない。「パッティングが良かったです。それから、アイアンショットがまとまっていたから、スコアがつくれた。ただ、1Wはそれほどでも…」と振り返る。

 世界ランキング22位のフォンシャンシャンと同組。ペアリング発表からこの日を心待ちにしていた。前日は、アプローチ練習中だったフォンの元へ、「よろしくお願いいたします」とあいさつを。礼節が人をつくるといわれるが、まさにその通りだろう。とはいえ、勝負となれば別の話。「2人でプレーすることに、特別な意識はありません。調子があまりよくなかった印象ですけど、アプローチのテクニックが特にすごかった」と目を輝かせた。

 現在、同期の選手たちは、来季の出場権獲得を目指し3会場で、ファーストQTへ挑戦中。「前週から、宮崎入りして2日間は睡眠不足などだったけど、開幕が近づくにつれ、やるしかない-と達観しました」と頼もしい。もし、優勝を飾ればLPGA史上最速で公式競技を制する。

 それにしても、落ち着きはらった様子が好印象。こんな話を明かしている。「ドキドキしたことがありません。唯一、緊張したのは高校1年で初出場した日本女子オープンだけです。それでも、第1打が終わるといつも通りになった。スリリングなシーンは嫌いではありません。好きです」。さらに、チャンピオンレッドの印象を、「ピンクが一番だけど、赤は、私の勝負カラーのひとつ」と教えてくれた。

 19歳、赤い気炎をあげる。とても静かに。

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