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2013.11.9

ミズノクラシック 2日目

米ツアーで日本勢が上位独占!!
悲願の優勝を掴むのは…

 全米女子プロゴルフ協会公式戦『ミズノクラシック』の大会2日目が、三重県志摩市の近鉄賢島カンツリークラブ(6,506Yards/Par72)で行われ、大山志保、一ノ瀬優希、比嘉真美子の3選手が通算8アンダーで並び、首位タイ。1打差の4位タイには藤本麻子が浮上し、日本人選手が上位を独占。明日10日の最終日で悲願の米ツアー初優勝を狙う。(天候:曇り、気温:18.5℃、風速:0.7メートル)


 7番ホールから4連続バーディーを奪うなど、序盤で試合の主導権を握った一ノ瀬優希。「4連続って言われて初めて気づきました。いつもは覚えているんですけど、今日は緊張していて、何も覚えていないんです」と緊張の中でのラウンドだったが、「(同組の比嘉)真美子もバーディーを獲って、私もショットもパットも凄く良くて、楽しく回れました」と最後まで比嘉と激しいバーディー合戦を繰り広げた。終盤は「ショットに慎重になってしまって…」と17番でこの日初のボギーを喫したが、米ツアーで堂々の首位浮上。今シーズンは3月に日本ツアー初優勝を飾ってからは、安定した成績を残していたが「絶対にもう1勝するという気持ちが欠けていました」と2勝目はおあずけのまま。10月に入り、肩甲骨を痛めて試合を欠場。その際に「他の選手のスコアとかを見ていて、やっぱり優勝したいと思いましたし、試合に出たいと思いました。それから練習にもトレーニングにも気持ちが入りました」と優勝への強い思いが蘇った。米ツアーで迎えた絶好のチャンスに「とにかく優勝したい気持ちが強いですけど、勝つためにはやるべきことをやって、どれだけスコアを伸ばせるか。明日も60台じゃないと優勝は無理だと思うし、気持ちを強く持ってやっていきたいです」。悲願達成まであと1日、勝利への執念を見せる舞台は整った。


 「久々に6アンダーというスコアだったので。ノーボギーというのがすごくよかった」。同組の一ノ瀬とのバーディー合戦となったラウンドの感想を、やや安堵したような表情で語った比嘉真美子。60台でのラウンドとノーボギーのラウンド、ともに9月のミヤギテレビ杯の最終日以降12ラウンド遠ざかっていたというのが、その表情の理由だろう。開幕5戦目でツアー初優勝を飾った勢いのままに、今季主役の一人となる活躍をここまで見せている若干20歳の彼女にも、連戦の疲労は蓄積している。リフレッシュのために「思い切って3日間、全くゴルフのことを考えない休みを取って」ぶっつけ本番で試合に臨むこともあるという。「何もせず1日寝ていたり、DVDを観たりします。『ハリー・ポッター』とか」。そう言ってあどけなく笑う姿はどこにでもいる20歳の女の子。そんな彼女がもし明日優勝すれば、上田桃子が持つ日本人米ツアー最年少優勝記録を更新する快挙となるとともに、常々口にする「世界に羽ばたく」という夢への1歩ともなる。「優勝できればベストですけど、勝っても負けても後悔しないようにしたいですね」。明日今季3度目となる最終日最終組に挑む。


 単独首位からスタートした大山志保は「首痛も全く無いし、ドライバーは昨日よりも10ヤードくらい飛んでいます。結構いいですね」とこの日もショットが絶好調。14番では「完璧。打った瞬間入ると思いました」と10メートルのバーディーパットを決めて、会心の一回転ガッツポーズ。先に首位に抜け出した一ノ瀬、比嘉に追いつき、首位タイで2日目を終えた。「スコアボードを見たら一ノ瀬さんが伸ばしていたし、私も頑張ろうと思いました。グリーンが速く見えてあと少しの所で惜しいパットがあったけど、8番であとひと転がりで入らず、自分に腹が立って。あれで目が覚めましたね」。終盤はカップを大きくオーバーする強気の“大山タッチ”も復活し、初の米ツアー優勝が見えてきた。「勝ちたい気持ちをコントロールしたいけど、やっぱり欲が出てきましたね(笑)。ここまで来たら優勝したいですし、明日も最後までたくさんガッツポーズを見せたいです。キャディーさんも先週の大会(森永製菓ウイダー)で優勝して運を持っているので、最後は2人で笑ってグリーンに上がって来られたらいいですね」ともちろん狙うのは“優勝”の2文字。バーディーを決めた時に見られる大山独特の気合の入ったガッツポーズが、最終日はいくつ見られるのだろうか。そして優勝を手にしたら、一体どんなガッツポーズになるのだろうか…。優勝争いと共に、ファンを湧かせる派手なパフォーマンスにも注目したい。

藤本麻子 (4位タイ:-7)
「ラッキーなチップインもあったりして、結果としてスコアを作ることは出来ましたが、ショットはイメージとは程遠いです。チャンスについたところだけ、何とかバーディーを取ることができた1日でした。ショットを自分のイメージに近づけられるようこれから練習をしてきます。何か一つでもつかんで、明日に繋げたいです」。

佐伯三貴 (10位タイ:-5)
「昨日も悪くはなかったんですが、今日はパットが決まりましたね。ただ最終ホールがボギーだったので、こんなに後味の悪い66は初めてです。(優勝は意識する?)全然考えてないです。賞金女王争いを最終戦まで面白くしたいので、可能性がゼロにならないようにしたいです」。

ステーシー・ルイス (10位タイ:-5)
「昨日に比べてショットの精度も高くパットも入ってくれたので、昨日より良いラウンドになりました。昨年は最終日に7打差を逆転しました。明日も昨年同様となるよう頑張ります」。

森田理香子 (15位タイ:-4)
「ロングホールで3つバーディーが獲れたのが良かったです。昨日よりリズムが良く、パッティングもラインにきれいに向くことができ、不安なくストロークできたのが良かったです。(ノーボギーのラウンド)久しぶりなので嬉しいです。明日は1つでも上にいけるよう頑張りたいです」。

申ジエ (22位タイ:-3)
「今日は我慢のゴルフでした。明日は天気が悪い予報が出ていますが、それに負けないゴルフで、バーディーをたくさんとれるように頑張ります」。

中村香織(28位タイ:-2)
「最終組で緊張しました。ショットもパットも良くなかったので、修正して明日はスコアを伸ばせるようにしたいです」。

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