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2020.1.24

2020ルーキー特集 第8回 吉田優利

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 2020年シーズンが、もうすぐスタートする。特に今年、1月1日からJLPGA会員となった92期生は、期待に胸をふくらませていることだろう。記録の残るツアー制度施行後の1988年以降、もっとも厳しい戦いを勝ち抜いてきただけになおさらだ。19年11月の最終プロテスト合格者は21人。総受験者数は647人で、実に30.8倍の難関だった。

吉田 優利(よしだ ゆうり) 2000年4月17日 千葉県・市川市出身

 手先の器用さと集中力は、プロゴルファーの強力な武器かも知れない。特技は小物づくり。「細かい作業が得意です。一度、集中すると6時間ぐらい、ぶっ通しでできる。写真たてのフレームなどを、ミリ単位のビーズを使ってデザインします。専用の道具もそろえている」という。

 JGAナショナルチームの中心メンバーとして活躍。千葉・麗澤高3年時に日本女子アマ、日本ジュニアを制して、アマ2冠を達成。人生最良の日をたずねると、「もちろん最終プロテストに合格したことはうれしいです。だけど日本女子アマは、競っていたからこそ、勝った時の高揚感があった。いまだに良く覚えています」としみじみ振り返っている。

 最終プロテストへターゲットを定め、3年前から準備を行った。「ナショナルチームで学んだことがたくさんあります。コースマネジメント。食育。メンタル。どれもいい経験。特に意識が変わったのは食生活。大好きだったファーストフード、炭酸飲料、おかしは全部やめました。体質改善して、体の中から健康にすることを意識した」と話す。

 とはいえ、ゴルフを離れれば、いたって普通の19歳である。「新宿にある、りんご飴の専門店へ、よく通っています。屋台のとはちょっと違う。レベルの高さに感動しますよ」とニッコリほほ笑んだ。

 去年のワールドレディス サロンパスカップ最終日。渋野日向子と最終組でのプレーは、アマチュア時代、忘れられない思い出だと語る。「目の前で優勝争いを見たのは初めて。テレビを見ているような感覚だった。(渋野は)とてもフレンドリーで、やさしくしてくださった。選手が選手を応援したくなる。私もそんなプレーヤーになりたい」。

 偉大な背中を追って、目標を掲げた。「アメリカツアーへ、いける時がきたら、早い段階でいきたい。トップ選手が集まるなかでプレーすることは、ゴルフをする人間としての、最終地点だと思う」。力強く語っている。

(メディア管理部・森谷 清)

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