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2020.2.10

2020ルーキー特集 第19回 石川怜奈

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 2020年シーズンが、もうすぐスタートする。特に今年、1月1日からJLPGA会員となった92期生は、期待に胸をふくらませていることだろう。記録の残るツアー制度施行後の1988年以降、もっとも厳しい戦いを勝ち抜いてきただけになおさらだ。19年11月の最終プロテスト合格者は21人。総受験者数は647人で、実に30.8倍の難関だった。

石川 怜奈(いしかわ れな)1999年11月23日 広島県福山市出身

 もつべきものは、偉大な先輩だ。渋野日向子が、「私よりキャラが濃い」と認めるほど、明るく豪快な第一印象。当然のように最終プロテスト、QTではメディアが注目した。「成績が良くても悪くても記者の方が、たくさん来てくださった。うれしかったですね。でも慣れない。緊張します。パッと応えられない。それと、バカな発言をしないかと本当に心配です」と控えめな口調で話す。

 岡山・作陽高の出身。渋野の1学年後輩にあたる。ニックネームはレナゴン。「高校時代から友達にそう呼ばれています。ヒナコッティー(渋野)から名付けられたわけではないです。みんな仲が良く、厳しい上下関係もありません」。ゴルフ部時代のエピソードをさらに続ける。「一緒にいった団体戦や国体が印象に残っている。(渋野に)何でも話していました。私から恋愛の相談もしたことがある。失恋して泣いていた時に『大丈夫だよ』と慰めてもらいました。本当に優しい先輩です」としみじみ語っている。

 趣味は食べ歩き。「京都のラーメンが大好きで、ドロドロのこってり系がいいですね。チャーシューの大きいお店を調べます。一時期、毎日のように食べていたら、おかげでめちゃめちゃ太りました」という。お年頃の女性に、その話題は失礼だとは思いながらも、自ら体重を言い放つあたり、プロフェッショナルとして、とても潔かった。そのうえで、「最近は意識してラーメンは4日にいっぺんぐらいにしている。野菜を多く採るように、こころがけています」と自戒を込めて話した。

 また、Kポップが大のお気に入り。「ひとりカラオケが好き。試合前は、車の中から気持ちをあげていく感じです。本当にずっと歌っていますよ」とうれしそうだ。

 2020年、掲げた目標へ、出場資格のあるステップ・アップ・ツアーでチャンスを拡大しなければならない。「渋野日向子と優勝争い。まずは1勝です」といい、グッと表情が引き締まる。コメントとスマイルは先輩に負けていない。

(メディア管理部・森谷 清)

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