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2020.2.7

2020ルーキー特集 第18回 澁澤莉絵留

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 2020年シーズンが、もうすぐスタートする。とりわけ、今年1月1日からJLPGA会員になった92期生は、期待に胸をふくらませていることだろう。記録の残るツアー制度施行後の1988年以降、もっとも厳しい戦いを勝ち抜いてきただけになおさらだ。19年11月の最終プロテスト合格者は21人。総受験者数は647人で、実に30.8倍の難関だった。

澁澤 莉絵留(しぶさわ りえる)2000年12月24日生まれ 群馬県出身

 偉人の血縁。2024年に刷新される新1万円札の肖像デザインは資本主義の父、渋沢栄一だ。父方の家系をさかのぼると、一族であることがわかる。「小さな頃から、そんな話を父から聞かされていた。その人が教科書にも。深谷市の資料館を訪ねたりしています。お札の肖像になる。誇らしいです」。

 出身は群馬県太田市だ。渋沢の故郷、埼玉県深谷市とは利根川を隔てただけで、とても近い。地元には、ジュニアスポーツの育成を目指したスポーツアカデミーがある。陸上、ゴルフの手ほどき受けた。「保育園の頃から、走ることが好き。特に、力を入れたのは陸上の短距離です。でも、小学5年で関東ゴルフ連盟のチームKGAの選考会で1期生に選ばれた。自然にゴルフの流れに…」。

 男女各2人が選出され、女子のもう1人は吉田優利だ。アメリカ・フロリダ州のIMGアカデミーへ短期留学を行った。「選抜試験といっても、体力測定などが主。ゴルフの技術は未熟でした。スコアからしても70台を出すことが精いっぱいです。それを思うと、吉田さんは本当に上手でしたね」と、まるで他人事のようだ。

 というわけで、アマチュア時は、全国規模の大会ではこれといった実績はない。とはいえ、将来はプロに-という目標をしっかり胸中に刻んでいた。「メンタルが弱いことは、自信がないことからくる。高校進学の際、全国から複数のお誘いがあったけど、両親へ頼りきりでは何もできない。親元を離れる決心をしていた。福岡の高校へ進学した最大の理由は、九州って、日が長いでしょう。日没が関東より遅いから」。なるほど、こんな考え方もある。これもまた、血の成せるものだろうか。

 3年間の寮生活を経て、昨年から1人暮らしをスタート。周囲から、「変わったねぇ」といわれる。外見ではなく、内面だ。「去年の夏ぐらいから、ゴルフがとても楽しい。うまくいかなくても、プレーすることがおもしろい。よけいな緊張をしなくなった。うまくいかなければ、原因をいろいろと考える。スイングから体の使い方など、すべてがつながっています。そうしたことをひとつひとつ探りながら改良をする。できれば、強くなれます」という、しっかりした思考法を身に着けた。

 一方で、手先が器用である。「簡単にものが買える時代ですけど、手づくりの良さを忘れてはいけません。子どものころ、母がお守りなどをつくり持たせてくれた。見よう見まねでずっと、続けている。刺しゅうをすることが好きです。気分転換にはちょうどいい。完成したものをプレゼントすれば、喜んでもらえることが励みになる」。

 慈善家としても知られる渋沢翁には、『長所を発揮するように努力すれば、短所は自然に消滅する』との名言があった。



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