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2014.4.2

ヤマハレディースオープン葛城 開催!

 4月3日(木)から静岡県袋井市の葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(6,540ヤード/パー72)で開幕する『ヤマハレディースオープン葛城』(賞金総額1億円、優勝1800万円)。本戦前日の4月2日(水)は、プロアマ戦が行われた。

 賞金女王のタイトルがそうさせているのだろうか。今シーズンの森田理香子は威風堂々として見える。さりげない仕草からプレーまで、時折オーラを感じる、という声を多く聞く。



 「4日間大会が好きです。一日悪くても、取り戻せるのがいい。だから、安心してプレーできます」と、うれしそうに話した。今大会は4日間72ホールで行われる今季初のトーナメント。すでに、第3戦の『Tポイントレディス』で優勝を飾り、まずは順調なスタートを切った。が、シーズン前は初のビッグタイトルを獲得した翌年に襲われる「2年目のジンクス」を盛んに気にかけていたという。

 「去年はすごく良かったけど、今年はどうなるかわからない。不安でした。開幕戦から、徐々に体調と相談しながら調子を上げていきたいと考えています」。決して、大きなことを言わない。とはいえ、弱気でもない。慢心せずに、危機意識を常にもっていれば、練習にも熱が入る。スーパーアスリートは、よく臆病だから見えない努力を重ねるそうだが、森田もまたそんなタイプなのかもしれない。「グリーンがとても速い。難しいですけど、気持ちがいい。やはり、常に手前から攻めることでしょう。下りラインの1メートルよりも、上りの2、3メートルがいいです」。

 先日、引退会見を行ったモーグル女子の上村愛子は、ソチ五輪の直前、2006年トリノ五輪で金メダルを獲得したフィギュアスケートの荒川静香から、こんな言葉をかけられたという。「難しい技術よりも、技の完成度をあげました、私は…」。その言葉が耳に残っていると振り返った。ツアー屈指の難コースへ挑む森田には、気負いはない。それどころか、"基本をしっかりできればいい"と明確なテーマがある。2013年、ツアー史上に残るデッドヒートの末マネークイーンに輝いた経験は、お金では買えない一生の財産となった。


 ツアー初優勝を飾った後、選手が次に目標とするのは、2勝目だ。渡邉彩香の場合、前週の『アクサレディス』で最大6打差を逆転する、印象に残るシーンを演出。今大会は、いやが上にも注目度が上がる。



 「(優勝の)実感はあまりなかった。でも、次の日の3月31日、宮崎空港で"祝優勝・渡邉彩香選手"と書かれた垂れ幕があったので、背筋がピンと伸びました」。それ以外は、すべて今週のための戦闘モードへ。「帰宅して、家にいたのが、2時間ぐらい。その足でこちらに入りました」。

 一日に1ラウンドの練習を行い、この日のプロアマ戦で入念にコースをチェックした。「いつ来ても、難しいコースですね。だけど、嫌いではありません。グリーンと風を攻略できれば、またいいゴルフができそうです」と言葉を弾ませた。というのは、こんな自信の裏付けがあるからだ。「去年、4日間競技で、私は予選落ちが1度も無かった。72ホールのプレーが私は好きです」。



 ディフェンディングチャンピオンとして出場する、同期の比嘉真美子。「渡邉さんは、アマチュアの時からずっと一緒にプレーしてきた。優勝したことはビックリしませんでした。彼女なら、すぐに優勝できると思っていましたから…。友だちとしてすごくうれしい」と祝福の言葉を贈っている。しかし、自身については今季の4試合を振り返り、「結果が伴っていない。気持ちを入れ替えれば、もっと調子が上がるはずです」という。

 そんな時、迎えたのが今大会。「(プレーオフで初優勝した)18番に来ると、その時を鮮明に思い出します。今年初めての4日間競技ですし、ポイントとなる試合です」と続けた。渡邉、比嘉はともに20歳。日本のスポーツ界は、レジェンドが一大ブームとなっているが、女子プロゴルフ界は、ニューウェーブが続々登場中だ。

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