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2014.4.26

フジサンケイレディスクラシック 2日目

心の充実
大山志保が今季初優勝に王手

 2014年度LPGAツアー第8戦『フジサンケイレディスクラシック』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の第2日が、静岡県伊東市の川奈ホテルゴルフコース 富士コース(6,367ヤード/パー72)で開催され、5アンダーで大山志保、フェービー・ヤオ(台湾)、リエスド(韓国)の3人が首位に立った。1打差の4位タイに藤田光里と園田絵里子が続いている。(天候:晴れ、気温:19℃、風速:1.6メートル)


 9回のガッツポーズ。17番、ショートホールで5mのバーディーパットを決めた瞬間、大山志保は思わず、何度も何度も拳を振り、喜びを表した。その回数が、9回。「すごいうれしかった」15番、16番と連続ボギーを叩いた後のバーディーだけに、感情は高ぶった。さぞかし興奮したのだろう。本人ですら、ガッツポーズの回数は覚えていない。9回だったと記者から伝えられると「自分でもはげしいと思いました」と、ちょっとはにかみながらその瞬間を振り返った。以前、気持ちを出し過ぎるのは良くないと語っていたが、前言撤回。今は素直に気持ちを吐き出す。それが自分らしさだと感じている。



 今週は、専属キャディーではなく、2006年の今大会で優勝した時のハウスキャディーを起用した。「デイナ(専属キャディー)とは4年ぐらいの付き合いがあるので甘えがありました。ダメな時はあたったり…。自分の気持ちを全部出しきってしまっていました」。自分に心の弱さがあったと感じている。今週、ハウスキャディーにはデイナとはまた違った心地よい距離感を感じている。近くもなく、遠くもなく…。ボギーを打った自分に「慌てている」と感じれば、傍らにいるハウスキャディーと会話を楽しんだり、景色を眺めたり…。キャディーとの程よい距離が、気持ちをリセットさせる。キャディーが変わったことで、落ち着く“距離感”を知った。

 気持ちのオンとオフをコントロールすることで、次にやるべきことに集中する。2006年の賞金女王は、自分なりの感情の操縦法を手に入れた。それは、ゴルフに必要と大山が説く“心”の成長を意味する。心技体を手に入れた大山は、明日、何回のガッツポーズを見せるのだろう。



 今季、『スタジオアリス女子オープン』で初優勝を飾ったリエスドが、5バーディー・1ボギーの68で一気に首位タイに並んだ。昨日、28回目の誕生日を迎え、家族や友達と一緒に過ごした。また、木曜日のプロアマでは、日本に来て初めてというホールインワンを経験。「優勝後、いい運が自分に起きている感じがします」と語る通り、公私ともに充実している様子。さらに、先週、大山志保から優勝のプレゼントをもらった。「泣きながら喜んでくれた」という。明日は、その大山と同組。過去に4回、同組の経験があるが、最終日最終組で回るのは初。尊敬する大山に勝って、2回目の優勝を手に入れることができるか。

フェービー・ヤオ (1位タイ:-5)
「出だし3連続バーディーで自信がついて、ショットもパッティングも最初からうまく行きました。後半は風が出てきて、距離感がつかめなくて難しかったです。川奈は自分の台湾のホームコースに似ています。明日は自分のスイングを心掛けてまわりたいと思います」。

園田絵里子(4位タイ:-4)
「(先週森田理香子のキャディをして)コースマネジメントが学べましたね。ショットを曲げても凌いでくるのは勉強になったし、切りかえるところとか、私は引きずっちゃうので。あと1日あるので、下に下がらないように上を目指していきます」。

藤田光里 (4位タイ:-4)
「今日はショットが良くなかったので、風に負けないように直して、パッティングも今日みたいに打って、気持ちよく上がれてこられたらいいと思います」。

酒井美紀 (6位タイ:-3)
「今日は全体的にあまり良くなかったです。ショートパットも2、3回外していたので…。高麗グリーンで、今日は前半しっかり打てなかったので、明日は強い気持ちでしっかり打ちたいです」。

森田理香子 (10位タイ:-2)
「(8番ダブルボギー)シャンクしました。前下がりで9番アイアンです。プロらしくない感じでしたけど、こういうこともあるかなと。(明日)上も見えてきたし、今日みたいなゴルフが出来れば必ず上にいけるので、風もきちんと読んで、パッティングを沈められれば優勝もできると思います」。

渡邉彩香 (24位タイ:イーブンパー)
「ここでは60台でまわったことがないので明日ちゃんと60台でまわって終わりたいです。友達からは『日曜日に応援に行くから頑張って』と昨日の夜電話がありました。予選を通れて良かったです」。

横峯さくら (60位タイ:+3)
「予選落ちだけは避けたかったですが、今の調子からするとしょうがないです。(来週ディフェンディングチャンピオン)ショットは不安が無くなって来たので頑張ります」。

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