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2014.5.2

サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント 1日目

見せた!プロの意地 渡邉彩香が単独首位発進

 2014年度LPGAツアー第9戦『サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)の大会1日目が、千葉県市原市の鶴舞カントリー倶楽部 西コース(6,515ヤード/パー72)で開催された。

 渡邉彩香が7バーディー・2ボギーの5アンダーで単独首位。1打差の2位タイには一ノ瀬優希、福田真未、アマチュアの森田遥の3名が続いている。ディフェンディングチャンピオンの横峯さくらは2オーバーの42位タイ。(天候:晴れ、気温:22.6℃、風速:2.8メートル)


 『KKT杯バンテリンレディス』で優勝した勝みなみ、先週の『フジサンケイレディス』で初日、2位タイに入った永井花奈、そして、この日4アンダーで初日2位タイスタートを切った森田遥…。今季のアマチュア選手の躍進には目覚ましいものがあるが、初日首位発進をした渡邉彩香には、プロとしての思いがあった。



 渡邉自身もアマチュア時代、日本ジュニア選手権や関東高等学校ゴルフ選手権など数々のタイトルを手にしてきた。埼玉栄高時代の2010年には『ヨネックスレディス』に出場した。結果は予選落ち。飛距離を武器に活躍していた渡邉でさえ、「自分が高校生の時はプロの試合で自分のゴルフが出来なかった」と言う通り、プロの壁は厚かった。



 新世代の活躍に、「そういう子たちが入ってくるというのは気持ちが引き締まりますね」と後輩の活躍を温かく見守っているが、内心穏やかではないはずだ。そんな一面が垣間見えたのが、最終18番ホール。森田遥が4アンダーで首位タイにいることをスコアボードで確認した渡邉は、「首位タイで終わるのと、単独首位で終わるのとでは気分が違う」と、475ヤード・パー5の18番ホールでバーディーを狙いに行った。その狙いとは裏腹にショットの精度が欠け、アプローチショットも寄らず、8メートルのバーディーパットを残した。ここでプロとしてのプライドが渡邉を奮い立たせた。

 「取りに行った」バーディーパットは、ラインに乗りカップへと一直線に向かっていった。しかし、カップ直前でスローダウン。バーディーならずと思われた。カップ手前で止まったかに見えたボールは、最後のひと転がりでカップに吸い込まれた。渡邉を"単独"首位に立たせたバーディーパットが決まった瞬間だった。最後のひと転がり。これは"プロ"の看板を背負った渡邉の意地の表れに見えた。


一ノ瀬優希 (2位タイ:-4)
「優勝してから先週まで上位で戦えてなかったので、今週に入ってからいろんな打ち方をやってみようとしました。今週は気持ちを切り替えて、やることをやって頑張ろうと思いました。結果はともかくキチンとやることを頑張りたいです」。

福田真未 (2位タイ:-4)
「(今日のラウンドは?)アイアンショットが結構ピンに絡んでくれたんでよかったです。練習ラウンドでも難しい印象だったので今日は守りのゴルフをしていました。明日からも守りを心がけながらも、手前から攻めて行きたいと思います」。

森田遥 (2位タイ:-4)
「今日は85点です。最後のロングホールがちょっとという感じです。後半伸ばせたらよかったんですけど、インコースのほうが自分に合った点はそんなになくて難しいイメージがあります。(残り2日は?)今日みたいなプレーができるかできないか分からないですけど、今日と同じようなイメージで頑張っていきたいと思っています」。

横峯さくら (42位タイ:+2)
「(今日のラウンドは?)ショットに不安がある中でのラウンドでしたけど、そんなに悪くないと思います。ベスト30が目標なので、カットラインが気になりますが…。意識をパッティングにも向かせて、ベスト30を目指します」。

勝みなみ (70位タイ:+4)
「最初の方は自分のプレーというか、持ち味のプレーができてなかったけど、上がり3ホールでバーディーが2つ来たので、良かったかなと思います。(スタート前の緊張は?)そこまでなかったです。ショットもそこまで悪くなかったけど、ちょっと噛み合わなかったかな。(明日はどんなプレーを?)悪かったのはアイアンだったので、アイアンを中心に練習して、明日は自分らしくプレーできたらいいなと思います」。

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