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2014.6.14

サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 3日目

初体験の最終日・最終組でツアー初Vを目指す 工藤遥加
父が示したアスリート哲学で開眼!

 2014年度LPGAツアー第15戦『サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)の大会3日目が、兵庫県神戸市の六甲国際ゴルフ倶楽部(6,511ヤード/パー72)で開催された。

 この日はグリーンの難易度が上がり、各選手が伸び悩む中、4バーディー・ノーボギーと安定したプレーでスコアを伸ばしたのが、首位と4打差からスタートしたアンソンジュ(韓国)。工藤遥加とともに、通算8アンダーで首位に立った。2打差の通算6アンダー3位タイには、飯島茜、上田桃子、イナリ(韓国)の3人。通算5アンダーの6位タイに、大江香織など4人がつけている。(天候:晴れ、気温:24.1℃、風速:5.6メートル)


 優勝争いが未経験とは思えないほど、工藤遥加のプレーする姿が堂々と映る。171センチ・65キロと恵まれた体形も手伝って、アスリートの雰囲気を漂わせる選手だ。

 「あせらないこと。いつもそれで失敗をしていました。マイペースを貫くことができたから、今日は合格です」と、2日連続のインタビュールームでの公式会見にも笑顔を見せる。この日も最終組。3番でボギーが先行したが、4番ですぐに取り返す。「上田桃子さんと回れるから、昨日から楽しみでした。今日ご一緒して、改めて感じたのは、格好いいなぁ、ということ。4番は桃子さんが先にバーディーを決めていたので、『よし、私も!』という気持ちになりました」。

 間近でビッグネームがいても、決して気後れすることはない。それもそうだ。父の公康氏は、西武、巨人などで活躍した元プロ野球選手。特にここ一番に強く、ルーキーの1982年、プレーオフで、あの江夏豊投手と投げ合って勝利投手に。当時、西武の広岡監督から、"新人類"と呼ばれている。その後は、"優勝請負人"の冠まで…。

 「ずっと昔、『なんで大きな試合に強いの?』と聞いたことがあるのを思い出しました。その時、父の答えは『当たり前だろう。トレーニングをしているからだ』。今の私には、とても心に響く一言になっています」。

 プロゴルファーはオフの期間、よく体力向上の筋力トレーニングを行うが、シーズン中は連戦が続くため、ついつい休みがちになってしまう。これを今シーズン、きっちりと改めた。トレーニングを怠れば、せっかくつけた筋肉もすぐに衰える。試合中も、宿舎へ帰って、ランニングや筋トレを持続して行うようにした。「スイングした時など、筋肉痛がいい刺激になる。もちろん、トレーニングだけではなく、ケアも大切です」。

 一方で、工藤家のDNAはそのまま受け継がれている。相手の存在が大きくなるほど、目の輝きが増す。最終日へ向け抱負を聞かれると、まず飛び出したのは、アンソンジュのことだった。「明日はアンさんと一緒。韓国のプロでは群を抜いて素晴らしい選手だと思います。ショット、アプローチはナンバーワンですからね」。

 最近、アドバイスを受けるようになった岡本綾子からも、発奮材料となるようなメールが送信されてくる。プロ野球と女子プロゴルフの2大レジェンドが後ろ盾になっているのだから、そろそろ結果を出さなければならない。初体験となる最終日・最終組は人生のターニングポイントとなりそうだ。ましてや明日、6月15日は父の日である。果たして、どんな報告ができるのだろう。


 アンソンジュのプレーのすごさは、すぐにコースへフィットさせる適応力だ。晴天で予選ラウンドの2日間とは、グリーンのスピードが一変。ピンポジションも難しくなった。「グリーンで、うまくスピンがかからない。どこに打てば、いいか…。それから、スピードがホール毎で変化していきます。こういう時は自信を持ってプレーすることが大切」。なるほど、いつも以上に淡々とプレーを重ねていた。

 きっちりとパーをセーブして、チャンスが来るのを待つ。わかっていても、なかなかできるものではない。当たり前のことを、当たり前に行えるのもアンの奥深さだ。この日、ノーボギーのラウンドは、彼女ただ一人。ジワリジワリと浮上して、ホールアウトしてみれば首位に立っていた。

 「最終日、トップからのスタートでは、プレッシャーがかかります。優勝はしたいと願っても、簡単にできるものではありませんからね」と、いつものように控えめだが、それは欲をかかないという自身への戒めからだろう。2011年の今大会でも優勝を飾ったが、チャンピオンブレザーのサイズが小さく、「次は、もっと大きなサイズを用意してください」とスピーチし、笑いを誘った。当時から見ると、その体形はだいぶスッキリした印象。ジャストサイズの2着目を狙う。


上田桃子 (3位タイ:-6)
「途中良いパーセーブもできたし、勝負できる位置に踏みとどまれたのは大きいです。(明日)最終組で回りたかったというのはあります。そこで味わえる雰囲気というのは、1組前とは違うので。でも2打差ですしガンガン行ける分、前の組の方が良かったのかなというのもあります。父の日ですし、納得できるゴルフをしたいですね」。

飯島茜 (3位タイ:-6)
「すごくショットが良かったし、パッティングも入ってくれて、ほどよい緊張感のなか普通に出来ました。後半も悪い感じではなかったですが、12番でチーピンが出たりで、でも最低限は頑張れたという内容でした。後半のショットだと優勝は出来ないと思います。ある程度フェアウェイにドライバーショットを打つことができれば見えてくると思うので、これから調整します。あと一日頑張るのみです」。

森田遥 (6位タイ:-5) ※アマチュア
「(アマチュア3人での組み合わせ)なんか一つズレていたというのがみんなあった感じです。なかなかみんな上手くいくのが少なくて、そんな感じでした。明日はボギーを減らして、自分の納得いくプレーをしたいです」。

勝みなみ (26位タイ:イーブンパー) ※アマチュア
「最後だけはバーディーを取りたかったので、取れて良かったです。本当に思うようにいかない一日でした。自分がイメージしている球と出ていく球が逆だったり…。距離感も合ってなかったし、パッティングも打ちたい方向に打てなかったり。これから練習して修正したいです。明日は楽しむことだけ考えます。今日より良いスコアで回りたいです」。

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