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2014.7.18

サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント 1日目

2年連続の恩返しに向けて好発進の吉田弓美子
首位と3打差に30人がひしめく大混戦の幕開け

 2014年度LPGAツアー第19戦『サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)の大会1日目が、茨城県稲敷郡のイーグルポイントゴルフクラブ(6,528ヤード/パー72)で行われた。

 大会初日は、首位に5人が並ぶ大混戦の幕開けとなった。6アンダーで首位に立ったのは連覇を狙う吉田弓美子、イナリ(韓国)、申ジエ(韓国)、成田美寿々、中村香織。1打差の6位タイにホステスプロの香妻琴乃、リエスド(韓国)、西山ゆかり、藤田光里、東浩子の5人がつけている。(天候:曇り、気温:24.5℃、風速:2.5メートル)


 所属コースでの劇的な恩返しから1年。吉田弓美子が2年連続の恩返しに向けて、絶好の滑り出しをみせた。ホームコースでの開催試合。そしてディフェンディングチャンピオン。その2つの“冠”は吉田に極度の重圧を与えているという。「朝から大変緊張してまして。落ち着いてやっていこうと言い聞かせながらの中でのこのスコア、正直驚いてますね」とおどけながら語ったが、そのプレッシャーは相当なようだ。「ふわふわしている状態です。体調が良くないというのもありますが、緊張もあってあまり食べられていないです」。食事も喉を通らないと言ったらさすがに大げさなのかもしれないが、もともと気持ちで勝負していくタイプ、それだけこの試合にかける思い入れが強いということなのだろう。

 「あまりゴルフ場に来る機会が無いんですけど」と所属していながらコースに顔を頻繁に出せないことを気にしているというが「キャディさん達としゃぶしゃぶ会をやりました。社員の運動会もあるんですが、それにも参加出来たので仲良くなりましたね。社員さんには全員覚えていただいたと思います」としっかり責務は果たしている様子。「今シーズンはあまり稼いでないので、社員旅行に連れて行けるぐらいこれから稼いでいきたいですね」と抱負を語った所属プロ。残り2日間、圧倒的なホームの風が吹きそうだ。


 全英女子オープン帰りの成田美寿々が、長旅の疲れも見せず好調なスタートを切った。憧れの舞台である全米女子オープン、全英女子オープンに参戦して感じたことがある。「アイアンショットは世界でも通用すると思いました。アプローチ、パットのショートゲームを磨けば世界でも戦っていけると思いましたね」。自信と課題、大きな手土産を持って帰国した。手土産はそれだけではない。「全英で同組だったモーガンプレッセルが、すごいパッティングが上手くて…。一回だけ首をひねって入らなかったのがあったんですけど、あとはボコボコと入れてました」。そのプレーに目を凝らして感じ取ったことがある。「パットのラインをつくっている」と。

 「パットが入る線って一つじゃないと思うんです。強く打ったり弱く打ったりで曲がり方も変わってくる。向こうの選手はそれをつくりだすのが上手い」。ラインを読むのではなく、ラインをつくりだす。それを試行錯誤しながらの6バーディー、ノーボギーという今日の結果にも「これでもパットは結構外してます。アイアンが調子がいいんで」と満足している様子は全く無い。それほど高いレベルを目指しているということなのだろう。「夢はオリンピックで金メダル」を公言する成田だが、2年後の代表を決めるポイントレースがいよいよ今週から始まった。「昨日それを聞きました。気合入りましたね」。夢に向かってのいわば開幕戦、周りの出方をうかがう様子などもちろん微塵も無さそうだ。

申ジエ (1位タイ:-6)
「先週イギリスだったので、時差ボケで疲れはありましたが、ゆっくり寝られたので体調はいいです。イーグルを取ったあと、バーディーを取れるところがいくつかあったのに、そこでとりきれなかったのが少し残念です。今の状態を維持して、バーディーを取らないと勝てないので、どれだけ取れるかだと思います」。

イナリ (1位タイ:-6)
「インに入ってからが良くて、グリーンは止まるし、狙える距離、自分の距離についてくれたので、自信を持って打てました。(4連続バーディーは)17、18番はフェアウェイに残れば狙えるので、17番はファーストカットから寄ってくれました。18番、最後は決めたいなと思って、ちゃんと決められたのが良かったです。優勝したいです」。

中村香織 (1位タイ:-6)
「先週イベントで谷口(徹)さんと一緒になって、暑いのに女子は練習しすぎと言われました。今週は練習し過ぎず、集中してやってみようとしたのが良い結果に繋がりましたね。気持ちも休まらないし、配分を考えてやった方が良くなるとアドバイスをもらって、今週はパッティングもショットも集中して練習して、課題を徹底的にやろうと思っています」。

リエスド (6位タイ:-5)
「1週間休みがあったんですが、2週連続で予選落ちが続いてしまったので、技術より気持ちの切替えをしました。ここ2週間はバランスがうまくいかなくて、考えながらのプレーで不安があったんですけど、自分を信じることにしようと。去年は良くなかったけど、今日回ってみて良い印象があるので、頑張りたいです」。

香妻琴乃 (6位タイ:-5)
「前半は1ホール1ホール落ち着いて、1打1打積み重ねて出来ました。後半は15番を3パットでボギーにしてしまって、他にも2mのバーディーパットを外してしまったりで、流れを止めてしまった感じです。(ホステス大会)やはり所属先でいつも応援してくれていて、私が返せるのはゴルフの成績しかないと思いますので、この試合では絶対上位に入って、大会を盛り上げたいという気持ちは強いです」。

西山ゆかり (6位タイ:-5)
「ショットがすごい良かったです。ピンチは無かったですね。キャリーで止まりやすいグリーンだったのでピンを狙っていけて、計算しやすかったです。優勝したいですが、目の前の1打と向き合って、自分の出来ることをやっていきたいです。でも目標は高く持って頑張ります」。

藤田光里 (6位タイ:-5)
「いつもより守りのゴルフをしているなという感じです。ボギーが少なかったからバーディーの数がスコアになった1日でした。ドライバーは半分も使ってないです。ほとんどスプーンかユーティリティでした。何ホールか苦手ホールがあって、今日は良い感じでクリア出来たので明日もそれが出来たらいいですね。でも失敗したら崩れそうなので明日も守っていきたいです」。

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