2014.9.6
LPGAレジェンズチャンピオンシップルートインカップ 最終日
二人三脚で掴んだ栄冠
下條江理子が初のメジャータイトルを獲得!
2014年度LPGAレジェンズツアー公式戦『LPGAレジェンズチャンピオンシップルートインカップ』(賞金総額1,500万円、優勝賞金270万円)の最終日が、熊本県阿蘇市の阿蘇リゾートグランヴィリオホテルゴルフ場(5,940ヤード/パー72)で開催された。
前日首位タイからスタートした下條江理子がこの日もノーボギーで回り、通算10アンダーでレジェンズツアー今季2勝目。自身初のメジャータイトルを手にした。1打差の2位には曽秀鳳(ソシュウホウ・台湾)、2打差の3位には、この日ベストスコアの66をマークした西田智慧子が入った。(天候:曇り、気温:26.8℃、風速:2.0メートル)
「3日間ノーボギーは初めてかも」。本人も驚くゴルフで初のメジャータイトルを手にした下條江理子。
「3日間で今日が一番良かった。ほとんどグリーンを外していない」というショットが冴えに冴えた。「練習ラウンドの時にグリーンの法則と言うか、スピード感が分かった」というパッティングはこの日も好調をキープ。他の選手たちが揃って難しいと口にする難グリーンを見事攻略した。
今朝、ご主人が自宅のある川崎から熊本に応援に駆けつけた。スタート前、夫の存在を確かめてティーオフした下條。ご主人の応援を背に勝利へのラウンドが始まった。今季レジェンズツアー初戦の『ふくやカップマダムオープン』では、ご主人は優勝に立ち会えなかったという。「この瞬間を見せられてよかった」と満面の笑みを浮かべた。
この優勝は、二人三脚で掴んだ勝利でもあった。「好きなようにゴルフをやらせてくれるんです」と、ご主人のサポートに感謝すると、ご主人も「ちゃんと家事もやってくれますよ。すごいですよね」と、ゴルフも家事も両立する下條を讃えた。優勝会見後、そばにいたご主人に「愛してる」と感謝の気持ちを表した下條。一方、ご主人も「惚れ直しました」と下條の勇姿に愛を再確認したようだ。
これで、初の公式戦優勝を飾ると同時に今季2勝目。来月にも2試合を控えるレジェンズツアー。愛に満ち溢れた下條の快進撃はまだまだ続きそうだ。
曽 秀鳳 (2位:-9)
「11番バーディー取った後、すぐボギーが痛かった。アイアン引っ掛けてミスして、OBかなと思った。14番も3ヤードのバーディーチャンスだったんだけど…。でもいいです。充分。最後単独2位でうれしいです。毎日アンダーパーだったし。最近はプレーせずに見てるだけってほうが多かったから、練習ラウンドも合わせて5日間連続でラウンドしたのは久しぶりでした(笑)。また来年頑張ります」。
西田 智慧子 (3位:-8)
「今日はショットが良くて、ワンピン以内がほとんど。(1番のイーグルは)手前からラインに乗ってトントントンってボールが消えました。ドキドキしました。たまたまだけど入って良かった。66は今季初かな。すごく楽しくみんなで回って盛り上がってました(笑)。この大会になるといつも調子が良くて、でも必ず上がいるんだな(笑)。また次回頑張ります」。
野呂 奈津子 (4位:-7)
「(15番でダブルボギー)セカンドが左足下がりの傾斜のところで、強く入り過ぎちゃうかなと思ったら、逆に弱く入っちゃって。加減し過ぎちゃった。アプローチもすごい下手くそで、パターもダメでした。でもそのホール以外はよくパターが入ってくれました。今までの自分の感じの中では、いい感じのスタートが切れたけど…。(18番は)おまけのバーディーですね」。
大金 寿子 (28位タイ:+6)
「(初となるディフェンディングチャンピオンとしての大会を終えて)今週はポスターのことをみんなに褒めてもらって、"ディフェンディング、ディフェンディング"って言っていただいてうれしかったです。今日ぐらい頑張りたかったんだけど…。今日はいけそうだったんだけど、途中からアイアンが悪くなってきちゃって。でも、3日間楽しかったです。また精進します」。
