1. ホーム
  2. ニュース&トピックス
  3. ミズノクラシック 1日目

2014.11.7

ミズノクラシック 1日目

モーガン・プレッセルが単独首位に!
プロ27年目、ローラ・デービースが13年ぶりの優勝に向けて好スタート

 全米女子プロゴルフ協会公式戦『ミズノクラシック』(賞金総額$1,200,000、優勝賞金$180,000)の第1日が、三重県志摩市の近鉄賢島カンツリークラブ(6,506ヤード/パー72)で開催された。

 モーガン・プレッセル(アメリカ)が5バーディー・ノーボギーの67をマークし、初日単独首位に立った。1打差の2位タイには、2015年度の世界ゴルフ殿堂入りが決まったローラ・デービース(イングランド)とチェラ・チョイ(韓国)、2打差の4位タイグループには、この日日本人でトップとなった香妻琴乃、ポーナノン・ファトラム(タイ)、イルヒー・リー(韓国)、李美香(韓国)が続いている。(天候:晴れ、気温:18.6℃、風速:3.9メートル)

 この日、6バーディー、2ボギーの68をマークしたローラ・デービースが2位タイと好スタートを切った。7年ぶりに訪れた日本での試合で51歳の熟練した技が光った。この日は、アドレスを解く選手が出るほど強い風が朝から吹いたが、「リンクスでプレーすることが多かった」デービースには慣れ親しんだ風だった。デービースはティショットでティを使わないことで知られているが、右からの風が吹く時はティを使ってティアップする。こうすることで、ボールをうまく風に乗せることができる。24年前から取り入れているデービース独特のスタイルだ。英国生まれのデービースだけに、風を巧みに利用する術を知っている。多くの選手が今日の風に悩まされたが、デービースは、“専売特許”で見事に今日の風を攻略した。


 今年の7月に行われた全英女子オープンでは9位タイと今季一番の成績を残した。「風が吹くのは私にとっていいかもね」と、デービースにとって強い風は幸運を呼ぶ縁起もののようだ。「残りの2日間も風が吹けばいいね」と、笑顔で語ったデービース。賢島の風を追い風にできれば、13年ぶりの優勝がグッと近づく。


 この日、日本人トップに立ったのが、香妻琴乃。出だしの1番こそボギーだったが、その後は着実にスコアをまとめ、首位のモーガン・プレッセルに2打差の4位タイで初日を終えた。現在、賞金ランキングは28位。自身初のシード権をほぼ手中にしているが、あくまでも通過点と話す香妻。香妻が目指すのは「優勝」。今季、ステップ・アップ・ツアーの『中国新聞ちゅーピーレディースカップ』では優勝を飾っているが、レギュラーツアーでは、未勝利。世界のトップ選手が集結した今大会でも、「周りは関係ない。目標は優勝」と一切物怖じしない。

 ここまで言えるのは、技術も気持ちも充実しているからだ。今まではミスをカバーできるスキルがなかったために、小さなミスすら許容できなかった。しかし、今は多少ミスしてもショットやパッティングで補うことができる。「許せる範囲が広くなった」と語るように、ショットやパッティングの精度が向上したことで気持ちの余裕が生まれた。「今日みたいな気持ちで落ち着いてプレーできれば良い結果が出ると思う」と、自信をのぞかせた香妻。愚直に自分のゴルフに徹することができれば、「優勝」という目標はそう遠くない時期に成就されるかもしれない。

モーガン・プレッセル (1位:-5)
「最初の数ホールは非常に厳しかったのですが、あまりトラブルに陥ることもなくうまくパーセーブもできたので、満足しています。パッティングが良かったので、それが好スコアにつながったと思います。(ワールドレディスで優勝)日本でプレーするのは好きです。観客もゴルフコースも素晴らしい。みんなとても良くしてくれるので、日本はいつも楽しくプレーできます」。

ポーナノン・ファトラム (2位タイ:-4)
「今日はショットもパッティングも良かったです。11番、12番と3パットしてしまいましたが、そこからは逆にパッティングに集中するようになったので、それが後半の良い結果にも繋がったと思います。去年と一昨年ここでプレーをして、素晴らしいコースで個人的にも好きなコース。ツアー初優勝できるように頑張りたい」。

チェラ・チョイ (4位タイ:-3)
「厳しいコンディションの中でのプレーでしたが、フロント9でいくつか重要なパーパットを決められたことが後半に繋がったと思います。今日の結果には満足しています。去年も良い結果を残せたし、ファンも多くの声援をくれるので、ここは好きなコースです。これが今年アジアで最後のトーナメント。しっかり集中してプレーしたいです」。

横峯 さくら(8位タイ:-2)
「前半は我慢でした。16番ホール以外は、耐えるゴルフが出来ていたので、良いスタートが切れたと思います。2アンダーくらいを考えていたので、それをクリア出来たのですが、16番のミスが悔やまれます」。

申ジエ (16位タイ:-1)
「風が強くて心配しましたが、ホステスプロとしていいプレーができたと思います。新しいアイアンはショットの安定性が高いので、風に合わせることができ、ミスを減らすことが出来ました。(明日は)風が強く、天気が心配ですが、もっと集中して頑張りたい」。

このニュースをシェアする

記事検索記事検索ARCHIVE

年を選ぶ arrow
月を選ぶ arrow
カテゴリ arrow
search検索