2014.11.29
LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 3日目
穴井詩が3度目の正直へチャレンジ! 好調の秘密は鶏肉の香草焼き
追うテレサ・ルーは逆転Vへ自信満々
2014年度LPGAツアー最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億円、優勝賞金2,500万円)の大会3日目が、宮崎県宮崎市の宮崎カントリークラブ(6,428ヤード/パー72)で行われた。
本大会初出場の穴井詩がこの日も好調。6バーディー・1ボギーの67をマークし、通算11アンダーで単独首位に立った。1打差の2位にはテレサ・ルー、通算7アンダーの3位にジョンヨンジュ、通算6アンダーの4位タイには渡邉彩香、香妻琴乃がつけ、最終日を迎える。(天候:晴れ、気温:21.6℃、風速:9.2メートル)

穴井詩に、座右の銘を聞いてみた。「何とかなるさ」。だから、明るい。
ツアー屈指の飛距離が武器。ただ、初優勝は遠い。これまで、最終日を首位で迎えた経験は2度あった。しかし、いずれもライバルへ勝利の女神がほほ笑んだ。そうはいっても、まったく気にするそぶりはない。「3日目はがっつかないと自分と約束をした。きっちりと守れました。明日? 油断をしない。そして、耐えること。それを約束すると思う」。
ボルテージが上がったのは、やはり17、18番の連続バーディーだった。とりわけ最終ホールはこの日、最も難易度が高かったからだ。バーディーを奪ったのは穴井と鈴木愛の2人だけ。見守る大ギャラリーを前に、5メートルをねじ込んだ。思わずガッツポーズが飛び出し、初めてスコアボードに目をやった。「今週はラウンド中、ボードを見ないようにしている。でも、17番はグリーンでラインの延長線上にあった。視線を上げないように苦労したんですよ」。

父の仕事の関係で、14歳から19歳まで米国で過ごした。そんな帰国子女がカルチャーショックを受けたのは、帰国してプロゴルファーを目指してからだ。
「アメリカでは、かなり自分の主張などを通す感じ。それが、研修生としてコースにいた時、先輩から"自分の意見を言ってはいけない"というムードでした。つらかったなぁ」。多感な時期を自由の国で過ごし、帰国してからの苦悩は、本人だけがわかることだ。さらには、「最近は…」と前置きし、「正しいと思っても、口に出してはいけないことが身に染みた。理由は言えませんけど」。ゴルフに限らず、日々勉強だという。一方、そんな経験から、ジンクスが生まれる。
いいことがあったら、その日に一番、と思ったことを繰り返す。今週は食事。「練習日の夜、ホテルのお店で食べた鶏肉の香草焼きが、とっても美味しかった。同じ店、同じ夕食のメニューですよ」。
「明日は、明日の空気がある。なるようになるでしょう」。穴井は2008年のプロテスト合格以来、ここまで機が熟すまで待っていた。『鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス』―。米国で育っても、徳川家康を生んだ愛知・岡崎市の出身だった。

好位置につけてズバッと差し切る。これがテレサ・ルーの必勝パターン。
上空には強風が舞うこの日、5番でバーディーが先行したが、続く6、7番で連続ボギーを叩いた。「朝から、成績が気になって仕方がなかった。1位だったから、自分へ余計なプレッシャーをかけちゃったのでしょうね」と振り返る。いつもと違うと気がついたのは9番から。胸に手をあてながら、深呼吸を繰り返した。
「後半から、とてもリラックスしてプレーすることができたと思う。優勝した時は、いつもジワジワ行って、最後に勝っていた、そんな感じでしたから」。その意味で、2位で最終日を迎えるのは大歓迎。「自分のゴルフをしたい。ただ、それだけです」と静かに結んだ。

ジョンヨンジュの1番ホール、第1打。折からの強風に乗って、打球は予想外だった右の林へ運ばれる。このホール、ダブルボギー。いやな予感が漂うところだが、そこは気持ちの持ちよう。「逆に開き直れた」という。
「気持ちをうまく切り替えられたから、2番からボールが真っ直ぐいった。4番あたりから、自信が全身にみなぎってきましたよ」。その4番は、10メートルのバーディーチャンスだ。難しいラインを読み切り、これを一発で沈めた。結局、この日は6バーディーを奪って、前日の8位タイから、単独3位へ浮上。首位とは4打差で最終日を迎える。
「今日のようなプレーをしたい。それには、一打に集中すること。笑顔は18番が終わるまでとっておきます」と話した。
渡邉 彩香 (4位タイ:-6) 今季2勝目、メジャー初優勝を狙う
「前半はそんなにショットは悪くなかったけど、風が強くて難しいと自分で思ってしまったので、ちょっとのミスが許せなくて…。気持ちの浮き沈みがちょっとありました。後半は昨日もノーボギーで良い流れで回れていたので、切り替えていこうと思っていました。我慢できたので、なんとか優勝争いに残れて良かったです。明日爆発すれば届かない差ではないので、昨日、今日と我慢した分、明日につながるかな。最後まであきらめないでやりたいです」。
香妻 琴乃 (4位タイ:-6) 持ち前の攻撃ゴルフでレギュラーツアー初優勝を狙う
「昨日までブレてなかったティーショットが、今日は少しブレていました。今日はグリーンを外した時にカバーできたのが1、2回しかなかったので、それがボギーにつながったのかなと思います。(首位との差が)開いてしまったので、明日は最初のホールからバーディーをとにかく狙って行きたいなと思います」。
申 ジエ (6位タイ:-5) 今季ツアー5勝目と賞金ランク2位浮上を狙う
「18番、50センチのパーパットを外してしまった。多くのギャラリーが観ていただけにとても残念。でも、明日の失敗を一日早くやってしまったと思うことにします。最終日は今年の締めくくり。ギャラリーの皆さんと一緒に盛り上がれるよう、精いっぱいのプレーを心掛けます」
イ ボミ (6位タイ:-5) 本大会2勝目を狙う、2012年大会のチャンピオン
「風を読むのが難しい一日。だけど、アンダーパーでフィニッシュ出来たから、ヨシとしましょう。最終日はいいゴルフをする。それだけを目指します」
大山 志保 (8位タイ:-4) 今季3勝目を狙う前年大会チャンピオン
「最後、またやっちゃいました。がっくりです。パッティングさえ良ければ、上に行けるのになあと思うとすごく悔しいです。私は優勝しかないので、良い方向に出ると思って最後まで攻めてプレーしたいです」。
森田 理香子 (10位タイ:-3) 昨年賞金女王の意地を見せられるか
「7番(ダブルボギー)は上りに付いたんだけど、打っちゃいました。今日は、良いアプローチしていたし、良いショットも打てていたので、悪くはなかった。明日は、今日みたいにバーディー獲れると思うので、"もったいない"のは避けて、バックナインは特に気をつけて行きたい」。
成田 美寿々 (10位タイ:-3) 今季、公式戦2勝目を狙う
「この風のなかでよくグリーンに乗ったけど、パッティングが全然ダメでした。トップと差が付いているのですが、悔いの残らないラウンドにしたいです」。
【ギャラリーイベントのお知らせ】
メジャー制覇の原田香里、元賞金女王・平瀬真由美があなたと一緒に歩いて観戦し、ホールの見どころ・ショットのテクニックなどをその場で解説!
(先着順・定員になり次第締切)
申ジエ / 香妻琴乃 組 … 9:50(平瀬真由美)
テレサ・ルー / 穴井詩 組 … 10:10(原田香里)
森田理香子 / 原江里菜 組 … 12:10(平瀬真由美)
大山志保 / イ ボミ 組 … 12:20(原田香里)
参加費:1名様 2,500円(サイン色紙付)
申込み:会場インフォメーションにて当日受付いたします。
他にもジュニアレッスンやチャリティーパッティングコーナーなどたくさんのイベントがありますので、ご来場の際はぜひご参加ください!
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