笹生優花　イーグル奪取も39位

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント　ＧＯＬＦ５カントリー みずなみコース（岐阜県）第1日

　やはり、笹生優花はただ者ではない。1アンダー、39位タイの成績に、「長い1日でした。それも、ゴルフかなぁ」と、達観した表情で会見へ臨んだ。開幕前から、1Wの不調を口にしていたが現実に直面した。それでも、10番では残り210ヤードの第2打を4UTで2オンに成功し、90センチにつけるスーパーショット。楽々とイーグルを奪った。

　「ボギーも、バーディーも来るのがゴルフ。たとえ、イーグルでも急に調子が上がることはありません。だから、喜んでばかりはいられない。余裕はなし。だって、1つのボギーでゴルフが変わってしまうこともある」。自身の哲学を披露した。一喜一憂しない。ひたすら、目標を目指す。3試合連続優勝という周囲のけん騒も、「私の目標は予選通過です」とキッパリ言いきる。泰然自若の姿に感動すら覚える。

　ただ、こんな裏話を披露した。「かえるが苦手。プレー中、いきなりかえるが出てきて驚きました。でも、ゴルフは自然の中でするスポーツです。そういうところも、楽しいけど…」と、すべてがプラス思考なのだ。教わって身につくことではない。自身の経験から咀嚼して形成していくものだ。

　第2日、予選通過を目指し、第1組からのスタート。「原因はよくわからない。しかし、ゴルフを長くプレーしていれば、いいことも悪いことも両方出てくるものです」と話す。19歳の言葉に心が洗われた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(メディア管理部・中山　亜子)