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2020.11.8

63で2位 笹生『自慢するわけではありません』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

TOTOジャパンクラシック 太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)最終日

 やはりただ者ではない。驚異のルーキー、笹生優花が猛チャージで2位。9バーディー、ノーボギーでトーナメントコースレコードタイの「63」をマークした。結果は3打差をつけられたが、一時は優勝の申ジエに並びかけている。

 自然体はいつも変わらない。「プレーオフのチャンスが20%ぐらいあるかな、と思ったけど、申ジエさんは強い。ほぼないでしょうね」と、ホールアウト後は後続のプレーを見守っていた。63のスコアも、「今年、2度目です。自己ベストだけど、これで3回目。自慢をするわけではありませんけど…」とほほ笑んでいる。その原動力は、JLPGAツアー随一の飛距離だけではない。ショット、パッティングも巧みだ。終盤の3連続バーディーがその証明だ。パー3の16番、6メートルのパッティング。17番はショートゲームが冴える。18番、第2打の精度も目を引いた。

 前週、樋口久子 三菱電機レディスでは今季初の予選落ちを喫した。「試合後に何が悪かったとか、何が良かったなどは考えない。比較したことがないから今回、どこが良くなったのかと聞かれても…。わからないですね」と、拍子抜けするほど、あっさりとしたものだ。そして、「今年が終わったら、振り返って、何を練習するかを決めたい。いまはプロ1年目。何をやればいいかわからない。経験しながら勉強です」と話した。スコア、順位などお構いなし。無我夢中でプレーしたシーズンは、残り3試合。誰よりも自身が未知との遭遇を楽しみにしている。

(オフィシャルライター・宮脇 廣久)

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