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2021.4.17

2位Tの吉田優利 誕生日で一変 

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 KKT杯バンテリンレディスオープン 熊本空港カントリークラブ(熊本県)第2日

 気がつけば、この日は21歳の誕生日。吉田優利が一気に来た。自身のバースデーを祝うような、66の猛攻にホッとタメ息がもれる。「プロになってから、1日がすごく早いと感じる。誕生日を忘れるほどです。充実した毎日を過ごしている」と、笑顔の近況報告が良かった。それにしても、後半の追い上げはすごい。

 13番からの3連続バーディーは、大器の評判を裏付けするものだ。ピンを狙うショットの精度である。13番の1.5メートル。14番はピンへピタリとつく。そして、15番でも残り93ヤードの第2打を1メートルだった。「特に後半からショットが安定した。ミスをした後の判断が良かったのでしょう。パッティングはずっと、好調でした」と振り返っている。カギとなったのは、9番の第2打。「テークバックの時、感覚が極端に違った。ささいなことだけど、第3打までに修正しようとしたことが、一番のポイントかもしれませんね」。

 己を知ることは、勝負の鉄則。知るまでには、それこそたくさんの練習を積んだ。「私の周囲には、素晴らしい選手がたくさん。(小祝)さくらさんが今年、すごくいい成績を残している。一緒に練習をしていて、どれだけやっているかを知っています。また、(上田)桃子さんの効率の良い練習法を拝見しました」といい、「去年はコロナ禍ということもあったけど、調子が上がらない。そして、オフをはさみシーズンが再開したのでしっかりと練習をし直せたというか、いい仕切り直しのチャンスをいただいたと思っている」と加えた。

 2019年最終プロテスト合格。QTランキング20位でJLPGAツアーの出場権を得た。同期には古江彩佳、安田祐香、西村優菜がいる。アマチュア時代は、日本女子アマ、日本ジュニアなどで優勝した実績が光る。19年ワールドレディスサロンパスカップはアマチュアで出場。渋野日向子、ペソンウと最終日、最終組でプレーしている。それだけの実績がありながら、プロデビュー以降、最高成績は今年の明治安田生命レディスの12位タイ。

 最終日は、初優勝をかけて最終組でプレーする。「きょうのスコアはいったん、引き出しへしまっておきましょう。最終日、一番いいプレーをするために…。確かに、優勝は目標のひとつだけど、私はもっとゴルフがうまくなりたい」。キラキラと言葉が輝いた。

                                                     (メディア管理部・中山 亜子)

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