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2021.6.10

山下美夢有 進撃の2位発進

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)第1日

 進撃の小さな巨人へ変わりつつある。身長150センチ・体重52キロの山下美夢有が7バーディー、1ボギーの66をマークした。絶妙なショットを連発する一方、16番では15メートルのロングパットを放り込み、「トータルで良かった」と笑顔を振りまいた。

 この日はインスタート。ところが、いきなりピンチを迎える。第3打をダフリ、いきなりボギー。しかし、続くパー3の11番で素晴らしい第1打を披露した。7Iで放ったショットが、「もうひと転がり…」。50センチにつけ、バウンスバックに成功する。勢いが出た。「バーディーを取れたお陰で気持ちが良くなり、ショットが安定した。おかげで、パッティングも良くなったと思います」と、この日のプレーを総括する。

 プロ2年目の今年、4月のKTT杯バンテリンレディスでJLPGAツアー初優勝を果たした。翌週のフジサンケイレディスクラシックでも2位、翌々週のパナソニックオープンレディースが3位タイと一躍、トッププロの仲間入り。さらに、5月最終週のリゾートトラストレディスでもトップ5と、安定感抜群である。となれば、最も難しい2勝目が1日でもはやく-となるだろう。しかし、「焦りはありません。早く勝ちたいより毎試合、出てくる課題をクリアすることが最優先している」と堅実さがまたいい。

 というのは、「将来は海外で活躍したい」という夢があるからだ。ジュニア時代から米国、豪州を転戦。ゴルフを始めた5歳頃、CS放送でタイガー・ウッズの雄姿に魅せられたことが、世界へあこがれる源だった。前週、同じ2001年生まれの笹生優花が史上最年少タイで全米女子オープンを制し、さらなる刺激を受けている。

 目を引いたのは、ピアス。怪獣が火を噴く姿のデザインは、「お気に入りです。かわいいでしょう」とうれしそうだ。こういうおしゃれができることも若さの特権である。プレーは、モンスターの如くということだろうか。

(オフィシャルライター・宮脇 廣久)

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