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2021.7.8

復活を目指す堀琴音 基本徹底の首位

<Photo:Toru Hanai/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第33戦『ニッポンハムレディスクラシック』(賞金総額1億円・優勝賞金1,800万円)が7月8日、北海道苫小牧市・桂ゴルフ倶楽部(6,763ヤード/パー72)で開幕した。ツアー史上最長のセッティングの今大会は、折からの雨模様。出場各選手がコース攻略に全集中で臨んだ。第1日、5アンダーで首位に立ったのは堀琴音。1打差の4アンダー、2位タイに江澤亜弥、前田陽子、西村優菜、有村智恵など10人がつける大混戦となった。

(天候:雨 気温:18.8℃ 風速:3.4m/s)
《グリーン=スティンプ:11 3/4フィート コンパクション:24mm》

 復活の足音が、より大きく聞こえる。堀琴音はスコアボードの最上位に立った第1日を、「本当にうれしい」と破顔一笑。控えめに喜んだ。好調の要因は、基本をより忠実に繰り返すことだ。「第1打でフェアウェイをキープ。第2打はグリーンをとらえる。ゴルフのセオリー通りです」と、満足そうにうなずいた。そして、しみじみと、「フェアウェイから打つことは重要ですね。ラフでは飛距離、ボールの転がりに加え、まっすぐボールが飛んでいくかどうかわからない。結果が大きく違います」とかみしめるように話す。

 象徴的なシーンは、4番目に難度が高かった18番。「第1、第2打ともにいいショットでした」という。残り184ヤードの第2打をU3で、ピン左手前7メートルにつけた。「カップから5、6個切れるスライス。ラインが見えた。ジャストタッチです」と、カップの真ん中から美しいバーディー奪取。首位スタートは5回目。2017年のフジサンケイレディス以来、約4年ぶりだ。14年最終プロテストで合格。ステップ・アップ・ツアーではアマチュア時代、ABCレディスを制した。さらにプロでも京都レディースで優勝を飾っている。

 翌15年から3年連続で賞金シードを獲得したものの、18年にシード権を失って低迷が続いた。だが、今シーズンはQTランキング164位からスタートして、第2回リランキングで15位まで躍進。完全復活で、ツアー初Vが待たれる。「飛距離を伸ばそうと、スイング改造。すっかりリズムを崩し、すべてがわからなくなった。24歳ぐらいが最悪で、20歳に戻そうと思ったけど、とても無理。そこから、少しずつ」。スタイルの変更は時として諸刃の剣となることを、簡潔に伝えた。

 すべてを基本からやり直す。遠回りはしたが、長いゴルフ人生にはムダにはならない。「まだ第1日が終わっただけです。どうなるかわからない。あしたも、きょうのようなプレーができればうれしい」と、慎重に言葉を選んだ。これもまた、苦労の軌跡-。

(メディア管理部・中山 亜子)

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