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2022.6.4

黒で最終日-を予告 高橋彩華、ついに切り札を

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント2022 ヨネックスカントリークラブ(新潟県)第2日

 後半13番から急に、風が強くなった。高橋彩華の表情が引き締まる。前半からバーディーチャンスを多くつくったものの、肝心のパッティングが決まらない。「絶妙に入らなかった」と表現。その気持ちが痛いほどわかった。

 地元、新潟でシーズン唯一のトーナメントである。ましてや、今回は念願の初Vを達成しての凱旋だ。このままズルズルといくわけにはいかない。

 風が強くなった13番から、ショットメーカーの本領を発揮。ピン1メートルのバーディーを決めると、続く14番でも連続バーディー。そして、パー3の16番で15ヤードのアプローチを54度でチップインに成功し、ギャラリーから大きな拍手を浴びた。通算2アンダー、6位タイで最終日を迎える。

 「あしたは、親せきなどがたくさん来ます。とりあえず、良かった。グリーンがつかみにくく、風の読みが本当に難しい。最終ホール、もうひとつスコアを伸ばしたいと思ったけど、どうしたことか、あまり風がなかった。残念…」と話した。そうはいっても、今季のバーディー数158はこの日まで、堂々の1位。2位へ24差をつけている。

 それだけに、「ショットの調子はまずまず。あとはパッティングしだい。きょう逃したチャンス、あしたは決まってくれればうれしいなぁ」と祈るような表情だった。勝負は時の運。これまで一切、ジンクスなどのこだわりを持たなかったが、ツキを呼び込むために今回はプラスアルファのパワーを期待する。

 「黒のウェアを着ると、スコアがいいような気がします。もし、あしたうまくいけば、私の勝負カラーが黒-と確立されるかもしれませんね」。200ラウンドを超える経験があるホームコースだ。知っていることは、大一番でモノをいう。

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