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2022.6.10

小祝さくら 二刀流で躍進中

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)第2日

 タフネス・小祝さくらが4バーディー、1ボギーの69をマーク。通算6アンダーへスコアを伸ばし、あすからの決勝ラウンドで優勝争いに加わる。

 自身は、「そんなに悪くはないプレー」と評したが、見ている立場としては、本当におもしろかった。特に前半は、ロングパットが-。

 この日は10番からスタートした。最初のバーディーはパー5の12番。残り90ヤードの第3打を50度で、10メートルへ。鮮やかに決めた。前日からパッティングを二刀流へスイッチ。

 「5-6メートル以上の距離はノーマルで握り、それより短い場合はクロスハンドです。6メートル以内はピンを狙うから。しっかりラインを出す。どこへ打ち出すかが重要になってきます」と説明。また、ロングパットでは、「ノーマルで握った方が距離感を出しやすい。だから、距離で打ち分けることにした」と加えた。

 もちろん、すべてがうまくいったわけではない。偶然だが16、17番は同じ15メートル。明暗が分かれた。16番では、よもやの3パットのボギーに終わったが、続くパー5の17番では、グリーン手前のマンホールへボールが当たり、2オンに成功。ツキを生かし、バーディーを奪取でバウンスバックである。

 「16番はタッチが合っていない。17番もファーストパットでショートしてしまったけど、次のバーディーパットはうまく打てたと思います」と話した。ところで、パッティング時、グローブを着用したままなのは、なぜなのだろう。「ずっとこのスタイル。一時、周囲の皆さんがグローブを外していたから素手でパッティングをしたこともある。でも、意識をしていないと忘れてしまう。気がついたら、最終ホールということがあった。それで、やめました」。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 さすが、昨年のJLPGAアワードのメディア賞ベストコメント部門の受賞者だけのことはある。公式会見でもありのままを披露するのは、いつものことだ。飾らない。もし、プロゴルファーでなかったら-の問いに、「以前は、レジを打つ店員さんになることが夢。でも、高校時代、アルバイトでレジを担当したら、想像していたことと違って、いやになりました」。

 続いて、自身の料理の腕前についても言及した。「皆さんから(料理は)絶対にできないだろうといわれます。でも、北海道にいた頃は料理が担当だった。だから、ちゃんとつくれます。得意なメニューは特にないかなぁ。一番つくったのはカレーです。それも毎週。そのせいか毎週、カレーライスを食べなくてはいけないから一時、カレーがキラいになったこともあります」と明かしている。

 2週前のリゾートトラスト レディスで今季初Vを達成し、すぐさま全米女子オープンへ。そして、帰国して即、今大会へ出場した。しかし、連日のインタビューなど、決して疲れた素振りなどをみせたことがない。懇切丁寧に対応する姿は頭が下がる。もちろん、プレーでも素晴らしいパフォーマンスを披露。

 口八丁手八丁で、最も身近に感じるスーパースターになった。

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