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2022.6.29

原英莉花 年に一度の大一番が来た

資生堂 レディスオープン 戸塚カントリー倶楽部(神奈川県)

 ついに来た。横浜市出身の原英莉花にとって、今回はいわば地元開催。「こんなに近くでトーナメントがあるというぐらい、地元です。小さい時から応援してくださる皆さんが、見に行くね、といってくださっている。もう、頑張らないと」と、気合が入っている。

 ただし、肝心の調子がどうかといえば、今季は15試合でトップ5がわずかに1回。原因は1Wの不調だ。「ミスショットが多すぎる。うまくかみあわない。私はいいスイングだと感じても、それがミスショットに…」と話し、「アドレスでまっすぐ立っていないなど、いろいろな疑問が浮かんでくる」と苦悩を語った。

 そんな繰り返しが負の連鎖を招く。「とんでもないミスは減りました。毎日、毎日、たくさん練習をしているから。ただ、10回打って、1度でもミスをするとします。その1度が脳裏から離れない。その繰り返しです」。しかし、逃げるわけにはいかない。それがトッププロの苦悩だ。この日も、プロアマ大会終了後には、精力的な調整が目についた。何といっても、ホームトーナメント。期待に応えなければいけない。ミスを払拭するためには、やはり猛練習なのだ。

 加えて、今回は4日間、猛暑を克服しなければならない。「汗がすごい。ウェア選びにこまります。コースでは水分補給をたくさんして、クエン酸もとらないと…」。体力維持もナイスショットのために必要だ。

 とはいえ、予選ラウンドの2日間、楽しみにしていることがある。今季好調の西村優菜、またベテランの上田桃子とのペアリング。「桃子さんを間近で拝見できますね。強い気持ちで、ご一緒に戦わせていただきます」と背筋を伸ばした。

 強豪と競演。さらに地元の大歓声でどんな変身を遂げるか。大一番がやってきた。

(メディア管理部・中山 亜子)

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