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2022.9.10

抜群の安定感 山下美夢有-公式競技連勝へ前進

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 JLPGA ツアー2022シーズン公式競技・第2戦『日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』(賞金総額2億円、優勝賞金3,600万円)大会第3日が9月10日、京都府城陽市・城陽カントリー倶楽部(6,555ヤード/パー72)で行われた。今季の公式競技、連勝を狙う山下美夢有が69をマーク。通算12アンダーで首位をキープ。2打差の通算10アンダー、2位へ森田遥が浮上した。3位は通算9アンダーの三ヶ島かな。
(天候:曇り 気温:29.6℃ 風速:1.7m/s)
《グリーン=スティンプ:10 1/2フィート コンパクション:24mm》

 決して満足することはない。しかも、ピンチでも動じることなし。山下美夢有が史上12人目の公式競技連勝へ、首位で最終日を迎える。

 「(連勝は)特に、あまり考えません。アンダーパーでプレーすることを考えている」と、淡々と語った。そのたたずまいは、経験豊富なベテランのようにも映る。しかし、感情のコントロールを的確に行える術が今季の安定感を支えているのだろう。

 「きょうは第1打が良かった。でも第2打の距離感がいまひとつ。オーバー、ショートして…。でも、後半はチャンスがあった。ただ、パッティングのタッチがあまり合ってはいなかったです。もう、ラインとタッチが合えば入る、と信じて頑張ろう」と振り返った。

 8月、8試合連続でトップ5フィニッシュという日本人選手最長記録。残念ながら、その記録は前週で途絶えたものの、トップ10フィニッシュへ拡大すれば、9試合を継続中だ。競争がより激しくなったとされる現在のJLPGAツアー。さすが、メルセデスランキング1位を快走している要因がわかる。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 前日、3パットが2回を悔やんだ。この日も4バーディー、1ボギーの内容ながら、「きょうは、グリーンのスピードが上がった。でも、うまくコントロールできていない。後半も、2.5メートル以内のバーディーチャンスが3回、入らなかった。反省が多い1日です」というのは、1打の重みをわかっているからだろう。

 過去3回、首位で最終日を迎えたが、21年は2度の2位。ただし、今年のワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップでは、3度目の正直を実践した。しかも、独走の完全Vを達成している。

 「(優勝を)気にしないといっても、やはり気にします。気持ちは変わらないけど、やはり楽しくプレーをすることが一番。決めたところへ打つ-迷わない」と宣言した。目標は「複数回V」。すでに今季2勝をあげているが、「後半戦、あと1、2勝できたらいい」と、より広い視野をもち、優勝を狙っている。昨年、大事な後半戦で体力不足を実感。同じ轍を踏まないことも無限の可能性を引き出している。

 「このコースは体力勝負にもなる。あすは暑さが加わりそうだから、熱中症にも注意しなければいけませんね」。最善の準備を整え、女子プロ日本一の冠をとりにいく。美しい夢を現実にするために-。


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