2014.2.10
2014年LPGAツアー 注目選手紹介 第6回
大投手のDNA 工藤遥加昨年のQTで好成績を収め、今季LPGAツアーでの活躍が期待される選手を紹介するこの企画。第6回は、昨年のファイナルQTで35位に入り、今シーズン初めてレギュラーツアーへの本格参戦を果たすプロ4年目の工藤遥加です。 元プロ野球投手・工藤公康氏の長女。シーズン中、家にいない父親と「会話がしたい」との思いから小学生の時にクラブを握り始めたが、当時は他のスポーツに夢中で「あまりゴルフは好きではなかった」という。そのゴルフに本格的に取り組みだしたのは高校から。日出高等学校の通信制で学ぶ傍ら、練習場やコースに通う毎日を送り、高校3年時には日本女子オープンで予選通過(33位タイ)を果たすまでに実力を伸ばした。 高校を卒業した2011年に「お父さんが現役引退するまでにプロになる」という夢を叶えるためプロテストに挑戦し、最終日に66を叩き出す起死回生の一発合格で話題を集めた。しかしプロ入り後は2年連続でファイナルQTに進出するも、上位に食い込むことができず、この2年間レギュラーツアーにはスポットでの参戦のみ。本格的なレギュラーツアーへの出場権を賭け「3度目の正直と思って」昨年末のファイナルQTに臨んだ。 難コース・葛城ゴルフ倶楽部で行なわれたファイナルQTは、初日にやや出遅れたものの、3日目に70の好スコアで25位に浮上し、好位置で最終日を迎えることとなった。しかしその最終日は緊張からか苦しいゴルフに。「プレッシャーなのかティーショットもチーピンが出て、これがQTなのかと思いました…」。ホールアウト後は思わず悔し涙も見せたが、最終順位は35位とほぼ全試合の出場権を手にした。「初日に出遅れて、兄弟が頑張れと励ましてくれました。お父さんも心配していると思います。(来シーズンは)絶対に優勝したいです」と、家族の支えへの感謝と今季の活躍を誓った。 オフの課題は「プレッシャーが掛かった時のアプローチ」とはっきりしている。もともと飛距離には定評のある選手だけに、課題が克服できれば「絶対に優勝」という目標が現実のものとなる可能性は十分にある。29年間プロの世界で戦い、数々の記録を打ち立ててきた大投手のDNAを受け継ぐ彼女。初のレギュラーツアー本格参戦となる今シーズン、活躍を期待したい。
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