2022.10.13
小祝さくら 2週連続Vへ『ベストをつくす』
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
富士通レディース 2022 東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)
残り7戦。小祝さくらが自身2度目の2週連続優勝へ挑戦する。もちろん、調子が悪いはずはない。ただし、コースとの相性がいまひとつ。「良いイメージがあまりありません。ただ、去年までは秋は調子が上がらない。よく考えると、コースとの相性というよりも、調子が悪かったからミスが多いのかも…。それだけに、前週の優勝が大きいです」と解説した。
確かに、優勝はすべての悩みを解決する特効薬。「好調をキープすることはとても難しい。せっかく、チャンスをつくったのですから、ベストをつくします」と前向きにとらえていることが好印象だ。
今大会、連覇を目指す古江彩佳同様、タフネスが最大の特性。今季、連続出場記録が途絶えてしまったものの、それは全米女子オープンへ出場のためだった。そうはいっても、日本人選手最高成績をおさめている。やはりただものではない。
この日も会見では落ち着いた口調で、すべての質問へ懇切丁寧。自身の夢まで語った。「将来、理想の家を建てるため、貯金をしている。やっぱり、田舎がいいかなぁ。それも、吹き抜けでバーベキューができて、犬と猫が遊べるスペースもほしい」という。時間をみつけては、インターネットでさまざまな家を検索。しっかりと情報収集を行っている。これもまた、プレーの励みに。
しかし、気温が低くなってくると、ちょっとした悩みが加わる。「乾燥肌です。保湿をしっかりしていないと大変なことになる。顔はやっても、手や足は面倒くさい。乾燥してくると、かゆくて…。毎年、繰り返している」と夢から一転、気の毒な話題になった。
「この大会って毎年、これから寒くなる-と感じる試合かもしれない。私は、寒い日のプレーが苦手だから」と話す。とはいえ、ラストスパートである。しかもビッグトーナメントが続く。「たとえ寒くても、改善していかないといけません。今回は、8番と18番に注意してプレーをします」と気を引き締めた。
苦手の秋を優勝で払拭し、さらなる高みへ。これからが収穫祭である。
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