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2022.10.23

2位タイ・河本、佐藤-雪辱を誓う

佐藤心結<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

NOBUTA GROUP マスターズGC レディース マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)最終日

 河本結は、優勝で完全復活のシナリオだった。ところが1打及ばす2位タイ。「絶対、勝つと思ってプレーした」という。最後まで、あきらめないプレーはギャラリーへ存分に伝わっただろう。「たくさんのギャラリーの前でプレーできる幸せ。喜びを感じた。でも、勝ちきれなかった悔しさが入り混じっています」と複雑な胸中を言葉にした。

 15番でバーディーを奪い、16番も連続でチャンスが訪れる。「3メートルぐらいでした。入ったと思ったけどボール1個分、届かない。ちょっと弱かった」と振り返る。それでも今季、もっとも充実した4日間を過ごしたことに、「楽しかった。興奮、集中。きょう息絶えてもいいと思うぐらい、頑張ると誓っていたから…。だから、勝ちたいと思っていたにもかかわらず、パッティングがショートするのはいただけません。まだ、心と技術がかみあってはいなかった」と話した。


河本結<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 そうはいっても、メルセデスランキングはシード権内の50位へ上昇。ただし、「最終戦へ出場するために今回も頑張った。所属ですからね」。チャンスは残り3戦だが、前週までとは大きく違う。やれば、できる。誰もが感じることを再認識したことだろう。

 一方、最終日にこの日のベストスコアタイの65をマークした佐藤心結も、「今回の結果は上デキというより、別人のようでした」と語った。特にバックナインで3連続バーディーを2回。「キーになったのは10番。とても難しいラインでパーをとれたら…。それがカップへ入って流れが劇的に変わりました」と分析した。

 さらに、接戦をモノにした川﨑春花について、「同級生とは思えないぐらいの強いメンタルをもっている。きょう、改めて感じた。先にホールアウトして、パッティング練習をしていたけど、川﨑さんはスコアを落とすプレーをしていない。プレーオフはないなぁと思った。だから、優勝を間近で見たい。18番へ向かった」と、絶賛している。

 しかし、「私、もっと強くなる。次は絶対…」。そんな気持ちが湧き上がってきた。1打の重みをズシリと感じながらである。


佐藤心結<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

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