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2022.11.3

小祝さくら-パッティングとたこ焼きを語る

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

TOTO ジャパンクラシック 瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県)第1日

 探究心が好発進へつながった。小祝さくらは5回目の出場。6バーディー、ノーボギーの66をマークした。「ここにくると、なぜかスコアがいい。不思議な感じがした」と話す。この日はスウェーデンのリン・グランドと同組でプレー。「飛距離が全然、違う。スイングスピードが速くて、迫力があった。本当にすごい」と驚いた様子だ。

 しかし、プロは成績がすべて。1センチも、300ヤードも同じ1打である。27パットでまとめた小祝はスキなし−と映ったことだろう。やはり、勝負はパッティングが左右する。

 「前週からボールの位置を変えた。ボール1個分、近づけて上から見下ろす感じがしっくりと…」。たったこれだけの違いが、スコアへ直結したのだ。続けて、「出球が揃った。それまで、右、左へ行ってまとまりがない。でも、思い通りにボールが行く。出球さえきっちりとしていれば、タッチに集中できるでしょう」と解説している。12番=4メートル、13番=1メートル、14番=7メートル、18番=1メートルと様々な条件でも、落ち着いてチャンスをモノにした。

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 ボールで連想するのはたこ焼き。前日、こんなシーンを目撃した。コースへ臨時出店したたこ焼き店へ興味深々の様子。普段は、口数が少ない小祝が熱心に質問をしていた。「つくる手際が見事。やはりプロですね。うかがったところでは、13年間もやっているとか…。右腕が腱鞘炎になるとも話してくれました。うまくなるコツはないそうで、すべては経験を積んでの感覚だとか」。しだいに口調が熱を帯びてきた。

 というのは、こんな計画があるからだ。「日本にはたこ焼きが好きな人が多い。私、たこ焼きが結構、上手に焼ける。仕事にできるのではないかと思った。もし、ゴルファーを引退したら、カフェかたこ焼き屋さんをやってみたい。気まぐれではなく、ちゃんと。カフェにたこ焼きのダブルでもいいかもしれないと考えている」といい、「たこ焼きはノーマルなソースだけではなく、塩、ごま油、ちょっと変わった味を楽しめるのもいいでしょう。明太子味も加えたい」と具体的なプランを明かしている。

 そういえば、たこ焼きとボールの大きさは同程度だが、「まったく違います」と一笑に付してしまった。ホールアウト後は、パッティンググリーンへ直行。「最後は、パッティングで決まる」とさらなる進化へ余念がない。

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