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2022.11.19

名手競演でさらに上昇 鈴木愛がツアー記録更新

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第37戦『第41回大王製紙エリエールレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)大会第3日が11月19日、愛媛県松山市・エリエールゴルフクラブ松山(6575ヤード/パー71)で行われた。第1日から快進撃を続ける鈴木愛が7アンダー、ノーボギーの64をマーク。通算18アンダーで首位を守り、今季初Vへまい進した。1打差の通算17アンダー、2位は藤田さいき。3位タイの通算11アンダーで岩井明愛、リハナが追う。
(天候:曇り 気温:16.8℃ 風速:1.4m/s)
《グリーン=スティンプ:12 1/4フィート コンパクション:23.5mm》

 鈴木愛が首位で最終日を迎える。今季ベストともいえそうな毎日。66→65→64と日増しにスコアが良くなっていることも、充実を示すサインに違いない。

 通算18アンダーで、パー71の最少ストロークを4打、ツアー記録を更新した。「第1日からスコアなど、目標を設定していない。とにかく淡々とプレーすることだけを心がけている。もちろん、きょうも-。そのスタイルでプレーしていたら64でした」。良い意味で余裕がある。不振から脱出した努力は語らず、周囲の皆さんのおかげを強調した。

 「まず、キャディーさんに感謝。優勝と結果にこだわりすぎる。今回、優勝は狙わないから…。そんな励ましがあり、とても気持ちが楽になりました」と、ホッとひと息ついてから、同組でプレーした藤田さいきを大絶賛。


鈴木愛 藤田さいき<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 「ヤバかった。うまかった。(藤田は)プレーがスピーディーで、リズムが素晴らしい。もう序盤から置いていかれそうでした。私はさいきさんへかじりついていたら、このスコア。ありがとうございます」と、予想以上の効果に表れた。

 まるでマッチプレーのような展開。11番からの3ホールは、まさに技の競演といってもいい。とにかくすごかった。ショット、パッティングとも経験に裏打ちされたプロフェッショナルである。ともに3連続バーディーを奪った。

 中でも、13番はハイライトだろう。残り138ヤードの第2打を8Iで狙ったものの、ボールはグリーンへ届かない。ところが残り18ヤードの第3打で見事なチップイン。

 極め付きはパー5の17番。残り61ヤードの第3打を、58度でピン70センチへ運ぶ、絶妙のショットを披露した。あっさりとバーディーで単独首位へ浮上。「一日を振り返ると、1番のナイスパーセーブが大きい。右奥へ外して、パターで打ったけど、2メートルショートしてしまった。朝ですから、とても寒い。手が動きづらく、パーパットはミスヒットだったけど、よくカップへおさまってくれました」と説明した。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 いよいよ最終日。また、藤田と同組である。「昔から、ちょっと人見知りだから、特にラウンド中は私、おしゃべりをしない。でも、(藤田)さいきさんは、ナイスプレーと声をかけてくださるし、たくさん楽しいことを話していただきました。甘えることが好きだし、先輩とプレーできることは光栄です。本当に楽しみにしていますよ」と話す。

 当然ながら、優勝は意識せずに意識する。「スタートから4番までの間にひとつスコアを伸ばして、前半のキーホール5番を迎えたい。そして、勝負をかけるのはインコースです」。

 ちなみに昨年、原英莉花がマークした通算17アンダーが、パー71の72ホール最小ストロークのツアー記録だが、すでに上回っている。「優勝するには、いずれにしても60台のスコアが必要です」と、静かに語った。今大会は2位が5回。シルバーコレクター返上は当然だが、こうなったら通算24アンダーのツアー記録更新するようなバーディーショーが見たい。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

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