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2022.11.20

11年ぶりのグッドウイナー 藤田さいき逆転V

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第37戦『第41回大王製紙エリエールレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会最終日が11月20日、愛媛県松山市・エリエールゴルフクラブ松山(6,575ヤード/パー71)で行われ、2位スタートの藤田さいきが通算21アンダーで逆転優勝。11年35日ぶりにツアー通算6勝目を飾った。1打差の通算20アンダー、2位は鈴木愛。通算15アンダーの菊地絵理香が3位へ入った。
(天候:晴れ 気温:19.5℃ 風速:1.9m/s)
《グリーン=スティンプ:12 1/3フィート コンパクション:23.5mm》

 グッドルーザーが、グッドウイナーへ。見事、見事、11年の空白を埋めた。藤田さいきは、「とっても長かった」と言葉を絞り出し、「ありがとう。うれしい」とシンプルに気持ちを表現する。

 前日に続き、序盤から首位を行く鈴木愛とのマッチレース。見ている立場が呼吸をすることを忘れるほどのシーンがたくさんあった。11番を終了して首位へ並び、13番で5メートルのバーディー奪取。単独首位に立った。

 そして、自身が優勝のターニングポイントはパー3・16番。第1打がグリーンをとらえられない。15ヤードの第2打もピンまで4メートルへ寄せただけだ。緊張が高まる。「第1打が左へ…。(勝負がかかった)こういうところでミスをするのかなぁ、と考えていた。でも、4年前から、パッティングを先生に習い始め、こういう距離をたくさん練習。よしっ」とパーセーブへ挑戦し、鮮やかに決めた。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 続く、17番の攻防も見応え十分。「(鈴木が)イーグルトライを。私も逃げてはいられない」と奮い立ち、2オンへ成功した。ところが3パットでリードを広げることができずに最終ホールへ。

 ウイニングパットの心境を、「下りで、どちらへ切れるかわからない1.2メートルでした」と話したが、ここでも全集中でツアー通算6勝目を手中へおさめた。金田久美子に続く、ブランクVを達成。今季は11年がひとつのキーワードになった。「クミちゃんの試合を見て、きょうぐらい泣いていた。今、コンタクトレンズが涙で落ちて、視界がぼやけている」とも。

 続けて、「まだ、勝てることが確信になった。いいゴルファーになったなぁ」。しみじみと語った。一方で、低迷期を乗り切ったことについて、「初優勝から応援してくださっているファンの方々がいます。それから、だんなさんにもたくさん支えられてきた。私が結婚してダメになった-そんな話をきっと耳にしたと思う。とにかく、2人で優勝を目指して頑張ろうとやってきた」と振り返る。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 22日は37歳の誕生日。この日は奇しくも、いい夫婦の日にあたるが、トーナメント会場でご主人も、ほほえましいシーンを演出しているのを目撃したことがあった。七夕の日、ニッポンハムレディス第1日。コースへ虫かごを持参し、「ミヤマクワガタをとった。来場したお子さんへプレゼントする。笑顔がみたいでしょう」と話していた。

 もちろん、自身もベテランとはいえ、常に同組でプレーする選手を引き立てることが多い。「皆さん、すごい選手ばかり。リスペクトをしています。いいゴルフをする選手をたたえるのは当然のこと。それが私の生き方かなぁ」という。今季、2位が3回。とりわけ、記憶に残るのは、サントリーレディス最終日だ。「2位の時って、自滅…。ボギーを打って崩れてしまった。だから、きょうは最低、パープレーを。スコアを落とさず、着実に行くことだけを心がけた」そうだ。

 加えて、「昨夜は携帯電話を一切、見ないでオフにして休んだ。それから、きょうもスコアボードなどは一切、見ていない。ここまでゴルフだけに集中したことはなかった」と告白。さらには、「エリエールレディスでは今まで、つらかったですよ。涙をたくさん流したけど、今年は最高の形で最終戦へ向かうことができますね」と結んでいる。淑女の立ち振る舞いは、優勝会見でも変わることがなかった。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

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