2022.11.20
惜敗の鈴木愛『悔しいけど、悔いはない』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
第41回大王製紙エリエールレディスオープン エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)最終日
前日から3位以下を引き離し、優勝争いは藤田さいきとの一騎打ちの展開だった。しかし、首位スタートの鈴木愛は4バーディー、2ボギーの69。1ストローク及ばず、通算20アンダーで2位に敗れた。
大きなため息を漏らし、涙がこぼれる。それでも、「やりきった気持ちがした。悔しいけど、悔いはありません」と話した。緊迫の一日。これがV争いといえるような攻防である。「楽しくプレーできた。こんなにちゃんとした優勝争いは久しぶり。また、ギャラリーの皆さんへいいプレーを披露することができました」といい再び、「楽しかったなぁ」とポツリ。
ベテラン、中堅の実力者が精いっぱいのプレーで大会を盛り上げる。ハラハラドキドキ。実に見応えがあった18ホールだった。それだけに、お互いが持ち味を引き出したといえるだろう。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
「藤田さん、11年も優勝から遠ざかっているなんて、信じられません。きのうからすごくいいプレーをしていた。だから、2人でスコアを落として優勝が決まる-といった勝負をしたくはない。私もいいプレーをしたけど、藤田さんはそれ以上。強かったです」と敬意を表している。
そうはいっても、ボギーを叩かないことを目指した。しかし、この日は2つのボギーが悔やまれるだろう。7番は15メートルから3パット。11番では、2メートルのパーセーブに失敗した。パッティングの名手が痛恨…。
「ちょっと休みたい気分です」としながらも、次週の最終戦へ向け、「最後です。失うものがなくなった。とりあえず、リコーカップへ出場が最低目標。全力を出し切ります」とした。ラストチャンス。意地とプライドをかけた72ホールである。
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