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2023.3.3

上田桃子のニュースタイル『今年は目標をつくらない』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第36回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)第2日

 3月3日。桃の節句といえば、上田桃子の出番だろう。今大会は15回目の出場。21年の4位タイがベストフィニッシュだ。

 「この大会は風の応用力がポイント。きのうは対処できなかったけど、きょうはショットになやまずにプレーできた。この2日間、それぞれフェアウェイキープは10ホール以上ある。おかげで危なげない感じです」と手応えを感じた。

 第1日、最終18番でバンカーから起死回生のイーグル奪取など、大いにギャラリーをわかせ、改めて存在感をアピール。第2日も5バーディー、1ボギーの通算5アンダーで決勝ラウンドへ向かう。

 22年は年女。しかも最強の寅-という年回りだけに、大いに気合が入っていた。しかし、1勝に終わり、大目標に掲げた公式戦制覇もおあずけである。「今年は目標をつくらない。出場する毎試合、優勝すると思っているから」と前置きし、「去年はメジャーの意識が強すぎて、それが終わると、がっくりしすぎた。大変でしたね。それだけに、いろいろと考えたけど、やりたいことをそのままに。感情のままにいこうと思う」をテーマにした。


<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

 思い立ったが吉日。今オフからさっそく、実行へ移したという。「旅行へ行きたい、と1月にイタリアへ。10日間も休みをとって、クラブをまったく握らなかったのは、ゴルフをはじめてからなかったことです。旅行中、よく笑いました。イタリアの人って皆さん、陽気でしょう」。

 そのために、本格的な調整は1週間程度遅れたものの、新たなことを発見している。「根拠のある自信がほしい。不安材料を解消したいから練習をするわけです。でも、根拠って何だろうと考えると、これだという答えはなし。それなら、その時思ったことを行えば、結果は必ず出るだろう-が結論でした」。続いて、「高い集中力があればいい。元々、私は試合になれば勝手にスイッチが入る。気の向くまま、感情のままでも、きっと(結果が)出るのではないか」と、自然体で臨む覚悟が決まった。

 「イタリアへ行って、やはり日本が一番と感じた。少し調整が遅れて焦るぐらいだったけど、どんなレベルかは私がわかっている。それなら気持ちを楽にしたほうがいい。結局、やることは変わらないわけですよ」と、達観したそうだ。

 確かに、取材時も笑顔をふりまき、トークも素晴らしい。変化の23年、きっといいことがたくさんある。

                                  (青木 政司)

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