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2023.4.22
川奈初の連覇を狙う高橋彩華が1打差の2位に浮上!

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
41st フジサンケイレディスクラシック 川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)第2日
昔から“習うより慣れよ”とはよく言ったものだが、高橋彩華にとっては、それがグリーン周りからのアプローチになる。「ショットメーカーからショートゲーム派へキャラが変わったかなと思います」。早速データを調べてみると、アイアンショットの正確性を示すパーオン率では19年が74.6032パーセントで4位、20-21年が75.4405パーセントで2位と、まさにショットメーカーに相応しい数字をマークしていた。
ところが、昨年は70.5556パーセントで19位、今季も72.5000パーセントで20位と、グリーンを外す機会が急激に増えたのだ。ただ、グリーンを外すようになったことで、自動的にアプローチをする回数も増える。その結果、アプローチの技術が向上するのだから面白い。「誰に教わったとか、誰かの打ち方を参考にしたわけではなく、自分のイメージどおりに打ち続けていたら、なんとなく上手くなった感じです」。
アプローチの成功率を見るリカバリー率をチェックすると、19年が59.4758パーセントで53位、20-21年が59.7365パーセントで56位と、確かに寄せが上手いとは言えない数字だ。ところが22年は64.1509パーセントで29位と一気に数字が上がる。さらに今年は74.7475パーセントでなんと1位なのだ。
まさに、ショットメーカーがアプローチ名人に変身したと言えるだろう。「得意なアプローチは転がしとワンクッションですね。ただ、このコースは砲台グリーンなのでロブショットも使います」。なんと、7番パー4ではグリーン手前の花道からチップインに成功。ピンまで20ヤードの距離を54度のウェッジで転がし、この日3つめのバーディーを奪った。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ちなみに、高橋流転がしのアプローチは、「自分で動画を見た時、まさにパッティングだと思いました」と言うように、ボールに対して近づいて立ち、振り子のようにクラブヘッドを動かしている。
大会連覇を狙ってスタートした初日は、ことごとくカップに嫌われたこともあり、1オーバーの31位タイと出遅れる。しかし、2日目はショットの調子も上がり、パッティングが決まるようになったことで、この日ベストスコアの65をマーク。一気に首位の神谷そらと1打差の単独2位にまで順位を上げてきた。アプローチでリズムをつくりつつ、ショットも調整していくという理想的なゲーム展開が功を奏した。
いよいよ大会連覇の夢が現実的になってきたが、「川奈は最後の最後まで気が抜けませんからね」と隙がない。それでも「(川奈で)初めての大会連覇をできたらすごく嬉しいですね」と本音も見せる。勝った者だからこそ理解できる川奈の難しさは確実にある。しかし、それを乗り越えた喜びも知っている強さがあるのも事実だ。最終日にどちらが勝るのか、高橋の強い心が夢に近づく唯一の方法だろう。
(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)
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