23歳、新たなスタート。香妻琴乃は太陽を味方に－

『KKT杯バンテリンレディスオープン』　熊本空港カントリークラブ（熊本県）　1日目

　この日は、23歳の誕生日。香妻琴乃にとって、うれしいプレゼントは、朝から顔をのぞかせた太陽だったに違いない。「きょうは(持病の腰痛があり)あたたかかったことが、とてもありがたかった。張りや痛みを全く感じなかったから」。不安がなければ、調子も上がった。じっくりとチャンスを待ち、その時が来たら確実にものにする。昨シーズン、平均パット数ランキングで、ビッグネームを押しのけ、堂々の1位に輝いた本領を発揮する時。4バーディー、1ボギーの内容なら、上々のスタートといえるだろう。

　加えて、この日は再スタートの第1日。「22歳は良いこと、悪いこともありました。ステップ・アップ・ツアーで優勝し、レギュラーツアーでも優勝争いをすることができました。いろいろなことを経験できた1年間だったと思う。収穫がたくさん」と話し、23歳のテーマをこう明かしている。「22歳で、できなかったことをひとつひとつクリアしていくのが、これからの1年間だと思う」。優勝とはいわないものの、勝利に対して、強い決心がうかがえた。「このコースは難しいです。でも、相性が悪いとか、嫌いとかは絶対にいいたくない。1試合、1試合、優勝を目指して頑張りたいです。今週は体も軽いから…」と結んだ。