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  3. 3年ぶりの公式戦制覇へ視界良好の原英莉花、じわり2位タイに

2023.9.29

3年ぶりの公式戦制覇へ視界良好の原英莉花、じわり2位タイに

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

日本女子オープンゴルフ選手権 芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県)第2日

 20年に今大会を制覇している歴代チャンピオンの原英莉花が、4バーディー、1ボギーの69でフィニッシュ。通算7アンダーまでスコアを伸ばし、2位タイに浮上。2度目の優勝へ向けて好位置で決勝ラウンドを迎えることになった。

 第1日は、1番・パー5のセカンドショット以降はほぼ雨に見舞われながらも4アンダーをマークした原。この日は快晴の中でのラウンドとなり、どこまでスコアを伸ばすのか注目が集まった。ところが、いざフタを開けてみると、スタートの10番から17番ホールまで8ホール連続のパー。「ショットはまあまあでしたが、ラインを読みにくく難しいパッティングが残ったこともあり、フラストレーションがたまってしまいました」と振り返る。そのもどかしさを打ち破ったのが18番・パー5だ。ティーショットでフェアウェイをキープすると、ピンまで残り260ヤード地点から3Wを一閃。グリーン手前の花道まで運ぶつもりだったにもかかわらず、右からのフォローに乗り、見事2オンに成功。約10メートルのイーグルパットこそ外したが、2パットでまとめてようやくこの日最初のバーディーをゲットした。

 せっかくつかんだ流れを逃すはずもなく、続く1番・パー5でもピンまで215ヤードを7Wで2オンに成功。またもや2パットでバーディーを奪う。さらに3番・パー3でも約3メートルを沈め、この時点で通算7アンダーの単独首位に躍り出る。その後、8番でボギーを叩いたものの、9番・パー4でバーディーを奪ってホールアウトした。スコア的には3打伸ばしたわけだが、納得はしてない。「明日以降はもっといいショットを放ち、たくさんバーディーを取れるようにしたいです」と、ホールアウト後はギャラリーにサインを済ませると、練習場へ直行した。


原 英莉花<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 原が好スコアにも気を緩めないのは理由がある。19年の今大会で第2日を5位タイで終えながら、腰を痛めたことが原因で決勝ラウンドではスコアを落とし、52位タイで終わった苦い経験があるのだ。その翌年は見事優勝を飾り、リベンジを果たしたものの、19年の失敗は教訓として残している。今季は腰のヘルニア摘出手術を行っているだけに、なおさらだ。

 腰の手術後は7試合に出場している原だが、トップ10入りはわずかに一度あるだけ。メルセデス・ランキングでも50位に甘んじている。いくら複数年シードがあるとはいえ、やはりランキングの上位には入っておきたい気持ちもある。「ここ最近はアドレスに入るまでの間の取り方が早くなっていたと思います。そこを反省してしっかりどのような球筋で攻めるのかを決断してから打つことを心がけています」。気持ちに少し余裕を持つことが、久々の上位争いにつながっている可能性は大きい。過去ツアー4勝のうち2勝が公式競技の原。3度目の公式競技制覇へ向け、残り36ホールに挑む。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

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