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2023.10.27

大須賀望、プレーオフを制し2週連続優勝

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 JLPGAステップ・アップ・ツアー2023シーズン第20戦『静ヒルズレディース森ビルカップ』(賞金総額2000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が10月27日、茨城県常陸大宮市・静ヒルズカントリークラブ(6338ヤード/パー71)で行われ、ルーキー・大須賀望が2週連続優勝を飾り、ステップ2勝目。勝負は通算6アンダーで並んだ河本結とのプレーオフへ。1ホール目でバーディーを奪い、大混戦を制した。3位タイは通算5アンダーで鬼頭さくら、永嶋花音。
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 一時は1打差に6人がひしめくという大混戦となった最終日、通算6アンダー、首位タイでフィニッシュしたのは大須賀望と河本結だった。大須賀は前週開催のサロンパスレディスでプロ初優勝を飾ったばかりで、2週連続優勝を狙う。河本は今季JLPGAツアー中心に参戦していたので、ステップアップツアーには3試合目の出場となるが、復活の足掛かりにしたいところ。

 第2日を終えて通算1オーバーの22位タイだった河本は、最終組の大須賀よりも1時間10分前にスタート。7バーディー、ノーボギーの64をマークして、一気に単独首位に躍り出た。その河本に食らいついたのが大須賀だ。スタートの1、2番ホールでどちらも1.5メートルのパーパットを外し、連続ボギーという最悪のスタートを切ってしまう。しかし、「滅多に外さない距離を外したのは、自分に余計な力が入っているからだと気がつきました」と、逆にプラスにとらえる。リラックスしてストロークした3番からは微妙な距離をしっかりと沈め、スコアを4つ伸ばして通算6アンダーで最終ホールを迎えた。

 その18番パー4ではティーショットを右のラフに入れたが、果敢にフェードボールで攻めた大須賀。しかし、左へ引っかけてしまい、26メートルのバーディーパットを残す。3パットならプレーオフに進めない。距離感とラインだけ合わせて打ったが、予想以上にボールが転がり、カップを2メートルオーバー。「シビアなパットでしたが、プレッシャーがかからないように、練習パットだと思って打ちました」。カップの真ん中から返しのパットを沈めて勝負はプレーオフへ。

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 舞台は再び18番パー4。またもや大須賀のティーショットは右サイドに飛んだものの、今度はギリギリフェアウェイに止まる。対する河本はピンまで残り100ヤードを切るスーパーショット。しかし、大須賀はひるまない。「プレーオフなんだからピンを狙うしかない。失敗しても命まで取られるわけでもないし、今度こそフェードをかけて寄せよう」。6番アイアンを選択し、ピンまで残り152ヤードを打つと、ピンの左に打ちだされたボールは右に曲がるフェードボールで、ピン手前3メートルにナイスオン。これがプレッシャーになったのか、河本はピンを10メートル近くショート。バーディートライはカップに真っ直ぐ転がっていったが、手前で止まる。

 開催コースの静ヒルズカントリークラブには、練習させてもらうなどお世話になっているだけに、恩返しをしたい気持ちがあったという大須賀。「ずっと前からこの試合で勝ちたいと思っていました」。しかも、合宿を主宰するなど師匠的な存在である中嶋常幸もラウンドを見守ってくれていた。ウイニングパットを迎えて緊張するのが当たり前だが、ここでも大須賀は冷静だった。「練習パットだと思い、真っ直ぐ打つだけ」とストロークしたボールはカップに吸い込まれるように入った。「ショートパットの調子が良くなかったので、スタート前にストロークを修正したことが良かったと思います」と、不安要素を消し去っていたこともプラスとなった。

 これで獲得賞金を1633万1724円とし、賞金ランキング2位となった大須賀。同ランキング2位以内には来季の前半戦出場権が与えられるが「上位の選手が優勝したら逆転されるので、残りの試合は全部トップ5を狙います」と、気を緩めるつもりは一切なく、2位を死守するつもりで残り3戦を戦い抜く。

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