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2023.11.2

稲見萌寧、ショット改善で今季自己ベストの64

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

TOTO ジャパンクラシック 太平洋クラブ美野里コース(茨城県)第1日

 スイング改造などの影響もあり、今季はなかなかビッグスコアを出していなかった稲見萌寧が、今季自己ベストとなる64をマーク。首位と1打差の2位タイと好調なスタートを切った。「最近ショットが良くなくて、バーディーチャンスになかなかつけることができなかったんですけど、今日はピンに絡んでいたので良かったです」とニッコリ。確かに、この日はグリーンを一度も外しておらず、8個奪ったバーディーの中でも、13番パー3は6番アイアンでピン左1メートルに、続く14番パー4では2打目を7番アイアンでピン右50センチにつけるスーパーショットを連発。久々に隙の無いラウンドを見せた。

 20-21年シーズンは賞金女王に輝き、22年はメルセデスランキング3位だった稲見。今季は前半の不調もあって、同ランキング24位に甘んじているものの、ニチレイレディス以来、17試合連続で予選通過している。その間、トップテン入りも3回と、好不調の波が徐々に小さくはなってきた。「毎日少しずつ考えることを変えたり、意識することを変えたりしています」という稲見。今回はスイング中に回り過ぎていた下半身をできるだけ抑えるように心がけた結果、スイング自体が緩まなくなったという。体の軸が安定した分、ミート率も高まり、距離感と方向性が増したと思われる。


<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 また、今回はUSLPGAがピンポジションを決めているが、この日はどのホールもグリーンエッジから5ヤード以上離れた位置にピンが切られていた。国内女子ツアーでは3-4ヤードの位置に切られることも少なくないため、プレッシャーを感じることもなく、ピンをデッドに狙っていけたのも大きかった。いい意味で厳しいピンポジションで戦っていた経験が生きた形となったわけだ。

 さらに、この日は同組のイミヒャンに対して積極的に話しかけていたが、それもリラックスできた要因だった。「いつもと違う選手がいるので和気あいあいと楽しいなという感じです」。英語と韓国語の両方を駆使しながらコミュニケーションを図っていたとのこと。また、「日本選手とは異なるプレースタイルを見ることができたのも楽しかった」と振り返った。

 もちろん、第1日に好スコアをマークできたからといって油断するつもりはない。「今日いいプレーができたので、なるべく続けられるように頑張りたいなと思います」と、残り3日間もビッグスコアを出すために気を引き締めていた。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

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