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2023.11.3

美しい5連続の波が来た 清本-堂々のトップ合格

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 『2023年JLPGA最終プロテスト』最終日が11月3日、岡山県笠岡市・JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(6,419ヤード/パー72)で行われ、通算17アンダーの清本美波がトップ合格を果たした。愛知・誉高3年。初挑戦で、2位タイに5打差をつける圧巻の内容だった。また、来季ツアーの優先順位を決定するファイナルQTへ出場権を獲得。

 通算12アンダー、2位タイは29歳の石田可南子、馬場咲希。通算11アンダー、4位の髙木優奈は6度目の挑戦だった。合格率3パーセントの超難関、通算19位タイまでの21人がライセンスを獲得。

 各日の成績はJLPGAオフィシャルサイトでご確認ください。

 「気がついたら5連続バーディーでした。とにかく、上を見るだけ。1位で行きたいなぁ。そう思いながらのプレーです」。好機を見逃さず、一気に行く。それが4番だった。

 「第2打でちょっとトップのような当たりが出た。だけど、ツキがあったんでしょう。良い感じに転がり、ピン横2メートルへついて...。 いいストロークができて、バウンスバックを決められた」という。

 こうなると、流れに身を任せることがいい。5番はレイアップのマネジメントだったが、迷わず1Wを選択。素晴らしいショットをみせた。「フェアウエイから残り110ヤード。第2打もうまくいって、また2メートルのバーディーチャンスです」と振り返る。

 ツキがあるときは攻めへ転じることが勝負の定法。6番でも、「いつもはレイアップですけど、きょうはピン位置が奥目でした。だから狙って...」と話した。そして、7番は、「パッティングで構えた瞬間、カップインすると思って」と8メートルのバーディー奪取で度肝を抜く。 さらに、パー3の8番は、「第1打が100点満点」。ピン1メートルへすごいショットを放った。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 この日、注目の集まる馬場咲希と同組。というものの、二人は和気あいあいのラウンドだった。「さすがに、スタート前は緊張しました。でも、組の雰囲気がすごくいい。とてもプレーがしやすい。馬場さんとはたくさん、お話をした。たわいもないことです。あと何ホールで終わり-そんな感じです」。

 23年のプロテストは698人が受験した。合格者は21人。わずか3%という超難関である。しかも、栄えあるトップ合格。次なるターゲットは来季、JLPGAツアーの優先順位を決定するファイナルQTへ、出場権を得た。「すごいチャンスをいただきました。必ずモノにします。プロですから成績はもちろん出したい。そうはいっても、私は皆さんが応援してくださる選手になりたいです」と話した。

 さらに、特大の将来へのテーマについて、笑顔を浮かべて語っている。「まだ、テストに合格したばかり。プロになって、なんでしょう」と前置きし、「やはり、オリンピック。メジャーも勝ちたいけど、私はそれよりもオリンピックへ出場する選手へなりたいです」。

 身長153センチながら、無限のスケールを秘めた逸材は4日、JLPGA入会式へ臨む。

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